「世界への窓」ミュージシャン・Watushiが語る表参道&原宿【リレーコラム Through My Eyes】
(2016/09/07)
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Watusi (COLDFEET)
Lori FineとのユニットCOLDFEETのプログラマー/ベーシスト/DJ。COLDFFETのユニークな世界観は国内外で評価を受け、US、UK、EU各国からアジア各国でも数多くの作品がリリースされている。国内では中島美嘉の多くのシングルを始めhiro、安室奈美恵などを手がけ、アンダーグラウンドとメジャーを繋ぐ多忙なプロデュース・チームとしても活躍。COLDFEETとしてこれまで7枚のアルバムを発表、ワールド・ワイドに展開する独自のテクノ・スタイルでのソロ作品、「21世紀の正しいディスコ」をキーワードにTDOでの活動、Live Dubバンド、Dubforceでの活動など、長きにわたる経験に裏付けられた「日本から未来へ繋がっていくバレアリックな音楽」を量産/発信し続ける。
世界への窓
小学生の高学年頃から8年間、僕の父は単身赴任で後に裏原と呼ばれる辺りに独り住い。
70年代初期の原宿は、子供にはまったく面白い所では無く、父親の元へ家族で訪れるのも正直億劫な気持ちが強かったが、やがて中学に進み洋楽と出会い、父の住まいの近くで偶然見つけた一軒のお店に、夢に見る程惹かれていった。そのお店には見た事も聞いた事もない、ドキドキが止まらない新鮮なオンガクが流れ続けていて、僕は幾度も長い時間立ち尽くし、沢山の世界の音楽を知った。僕にとって原宿はそんな世界への窓の街。やがて僕を音楽家にまで育ててくれた、初めて出会った輸入盤レコード店「メロディハウス」は、駅から竹下通りを下った左手の1Fにあった。すっかり風景は変わったけれど、当時のままの白いビルはそんな子供時代をすぐに思い出させる。
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