Boshido Books(帽子堂)/すべてCAPのお墨付き 時を駆ける地下古書店
(2025/02/17)
3Fにあるギャラリースペース GALLERY ROCKET(ギャラリーロケット)を【GALLERY】に掲載しています
南青山3丁目、メゾンキツネの旗艦店や花屋「logi」などが並ぶ静かな通り。その一角にひっそりと佇む「Boshido Books」は、「流行通信」や「ブルータス」など、数々の雑誌デザインを手掛けたレジェンド、 藤本やすしさん率いる「CAP」が営む古本屋。洋邦問わず、アート・デザインブックや写真集を主に扱っており、CAPらしいユニークでキャッチーなネーミングも素敵だ。
古書店といえば和風の趣ある建物を思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、南青山の街に似合うコンクリートに覆われたモダンな外観は、見た目から普通の古書店にはない期待を抱かせてくれる。扉を開け、地下に降りるとそこはアートとデザインの宝庫。ずらりと並ぶ蔵書に圧倒されるはず。
会社の膨大なアーカイブを解放して、古書店として営業を開始したのは2024年。つまりどの本も藤本やすしさん、ひいてはCAPのお墨付き!センスが色濃く反映された書籍群を眺めていると、その知識体系を覗いているようでワクワクする。
自社出版した過去の書籍やZINEまで各種取り揃えており、ファンにとってはこちらも垂涎もの。値付けしていない絶版本も天井高く積まれているから驚きだ。実際に、CAPが蒐集した本の数々を手に取ることができる古本屋はここ以外には他にない。ランダムに並べられた本を、宝探しさながらにサベージできる楽しさこそが魅力だ。
ネットでの販売も行っているが、そこはぜひCAPの空間の中で、パラパラと気になった本のページをめくってみてほしい。きっとそれだけで時間が溶けていく。限られた日しか開かない地下古書店で、CAPお墨付きの特別な一冊との出会いを楽しんで。
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
INFORMATION
Boshido Books(帽子堂)
- 住所
- 東京都東京都港区南青山3丁目14−10 Capビル
- 電話
- 03-5412-1811
- 営業時間
- 12:00-17:00
- 定休日
- 営業日はInstagramにて告知

- オモハラリアルスタッフ
OMOHARAREAL編集室
