
原宿最大のシェアオフィス「WeWork Iceberg」が気鋭のアーティストたちとコラボした狙いとは?
2018年8月、明治通り沿いにオープンした7階建のコミュニティ型ワークスペース「WeWork Iceberg」。その名の通り”氷山”を想起させる巨大なクリスタルビルの内部で働く人々を見かけ、この施設が気になっていた人も多いのではないだろうか。
シェアオフィス「WeWork Iceberg」は、WeWork国内旗艦店としての位置付け。最大収容人数は700名
今回、この「WeWork Iceberg」が、東京を代表する気鋭のアーティストたちを巻き込み、スペシャルエキシビジョンを開始したということで、OMOHARAREAL編集部も内部へ訪れてみた。
エレベーターには秋葉原の路上から生まれたアーティスト・AI☆MADONNA氏の作品が。一見ワークスペースとは思えない
そもそも「WeWork」とは、全世界24カ国83都市、330カ所以上の地域で展開するコミュニティ型ワークスペース(本社はニューヨーク)。スタートアップから大企業まで32万人以上のメンバーが参加しており、世界中のコミュニティを通じて、お互いに刺激し合えるコラボレーション環境の創出を行っている。
「WeWork Iceberg」内部。1〜2Fが共有スペース、3〜7Fは各企業の専用スペース ©WeWork
「WeWork」は日本でもすでに日比谷、新橋、丸の内、銀座、六本木、乃木坂、横浜、大阪などに存在するが、原宿に誕生した「WeWork Iceberg」は、他の拠点とは一味違う。この施設は、起業家やビジネスパーソンだけでなく、クリエイターやアーティストもターゲットとして設定しているのだ。これは、原宿が持つカルチャーを活かした交流の場を設けることで、ビジネスシーンに新たなイノベーションを生むことが狙い。掲げるテーマは「Culture meets innovation」だ。
「WeWork」に会員以外も利用できるカフェが併設されたのは世界初。地域とのコラボを活発化するための試みのひとつ
そして、「WeWork Iceberg」が12月21日に満を持してスタートしたスペシャルエキシビジョンが「WEWORK LOVES TOKYO ARTISTS」。これは、東京を象徴する5組の気鋭アーティストたちに、WeWorkのスローガン「Do What You Love」をテーマに作品制作してもらい、展示を行うというもの。アーティストたちが解釈する「Do What You Love」、自分らしい自由な働き方や生きがいを感じられる展示となっており、ここで働く人や、訪れた人に、「Do What You Love」について考えさせる試みとなっている。
東京とニューヨークを拠点に活躍するアーティスト・Shun Sudo氏と、彼が今回描き上げた作品
右からJenny Kaori氏、eimi氏、AI☆MADONNA氏、face氏の作品
右からJenny Kaori氏、eimi氏、AI☆MADONNA氏、face氏の作品
この日は、エキシビジョンスタートを記念し、参加アーティストのShun Sudoさん、WeWork Japanゼネラルマネージャーの髙橋正巳さん、マーケティングディレクター・治田耕一さんから、プロジェクトや作品に込めた想いを解説。1Fの共有スペースで作業やミーティングをしていたビジネスパーソンたちが、原宿に存在する「WeWork Iceberg」で働く価値を改めて感じる機会となった。(「WeWork Iceberg」では、このようなイベントを、週3〜4と、かなりの頻度で開催しているとのこと。基本的にはWeWork会員に対して行われるものであるが、ゲストとして参加することも可能。)
熱い想いを語るWeWork Japanゼネラルマネージャーの髙橋正巳さん
なお、このスペシャルエキシビジョンのアート作品は、誰もが入れる1Fのカフェスペースに飾られている。まずは東京のアーティストたちが考える「Do What You Love」を鑑賞し、原宿で新たな働き方にチャレンジする人たちの自由なムードを感じてみてほしい。
原宿に集う多様な個性を持つ人々が集い働く場。今にも何かが生まれそうな気配…
Text:Takeshi Koh
