ニューヨーク発のファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア『BOOKMARC』にて、ジェーン・バーキンの長女で、シャルロット・ゲンズブールの姉でもある写真家の故ケイト・バリーの追悼写真展が開催される。前日夜、にはシャルロット・ゲンズブールを招いてオープニングレセプションも行われる。 『ケイト・バリー写真展 “ACTRICES”』 ■会期:2018年4月9日(月)-4月15日(日) 12:00-19:00 ■会場:BOOKMARC(東京都渋谷区神宮前4-26-14) 『オープニングレセプション』 ゲスト:シャルロット・ゲンズブール ■日時:2018年4月8日(日) 18:00 START
ケイト・バリーが切り取った景色たち
4/9(月)から、故ケイト・バリーの追悼写真展が原宿のBOOKMARCで開催される。 ジェーン・バーキンの長女で、女優シャルロット・ゲンズブールの姉でもある写真家のケイト・バリーは、鋭い感性と斬新な構図で「ヴォーグ」や「エル」などの女性ファッション誌で活躍する中、2013年12月にパリのアパルトマンにて身を投げ逝去した。悲しみに暮れるパリをはじめ、欧州を中心に開催された追悼展が、この度日本に初めて上陸する。 会場では作品展示のほか、日本展示にあわせて特別に作られた高品質な白黒オフセット印刷による限定500部のエキシビション図録が販売される。また写真展の開催前夜には、シャルロット・ゲンズブールを招いてオープニングレセプションも行われるようだ。アート・ファッション分野における彼女の存在の大きさをあらためて知るこの機会、ぜひ会場に足を運んでみてほしい。 ■プロフィール: ケイト・バリー (Kate Barry) 1967年4月8日ロンドン生まれ。父は007シリーズ「ロシアより愛をこめて」などの映画音楽で知られる世界的音楽家ジョン・バリー、母はジェーン・バーキン、妹はシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨン。1歳の時母と一緒にパリに移り住む。 母ジェーンが、1968年「スローガン」で共演したセルジュ・ゲンズブールと知り合い恋におち、 一緒に暮らすようになったので、ケイト・バリーもゲンズブールを育ての父としてパリで暮らす。1984年17歳でパリのオートクチュールのデザイン校に入学、卒業後はサンローランのアトリエに入り、その後独立して自分のブランドを出す。ブランド運営でつまずき、翌年閉鎖する。1995年28歳、ファッション界での仕事より、写真界に入りたくなり写真学校に通い、プロのカメランとなる。 写真家としては遅いデヴューだったが、鋭い感性や斬新な構図で、女性ファッション誌で活躍するようになり、その後「ヴォーグ」や「エル」で、独自のスタイルの写真を撮り続けた。 母ジェーンや妹たちだけでなく、フランス映画界を彩る女優たちのポートレートを得意とした。2013年12月11日、パリの16区のアパルトマンのテラスから投身、亡くなった。46歳だった。理由は今も分からない。 生前ケイトは日本の東北大震災の南三陸の女性被害者たちを支援する「アマ プロジェクト」(村上香住子代表) を母ジェーンと共に積極的に活動を助けていて、現地にも足を運んでいた。 ■シャルロット・ゲンズブール (Charlotte Gainsbourg) 父は仏ポップス界のカリスマミュージシャンのセルジュ・ゲンズブール、母は女優で歌手、ファッション界のアイコンで、エルメスのバッグ 「バーキン」の生みの親ジェーン・バーキン、最高の血筋といってもいい芸能一家に生まれたシャルロット・ゲンズブール。 13歳の時、父とのデュエットで「レモンインセント」で歌手デヴュー。 15歳でクロード・ミレールの「なまいきシャルロット」でセザール賞若手新人女優賞を受け、その後演技派女優として映画に出演、 国際的女優に。2009年にはラース・フォン・トリアー「アンチクライスト」でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を。2017年にリリースしたニューアルバム「Rest」にはダフトパンクのギー・マニュエル・ド・オメン=クリストの曲やポール・マッカートニーがシャルロットに贈った曲なども。これまで英語で唄っていたのを、今回初めてフランス語で唄っている。このアルバムで、シャルロットはフランスのグラミー賞といわれるヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージックで、最優秀女性歌手に選ばれた。
INFORMATION
故ケイト・バリー追悼写真展が『BOOKMARC』で開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前 4-26-14
- 電話
- 03-5412-0351
- 営業時間
- 4/9(月)-15(日)
12:00-19:00 - 定休日