変わりゆくオモハラの街。それでもあの店で過ごした時間は、記憶の中に生き続ける
2026年、OMOHARAREALはローンチから10周年という節目を迎えました。
トレンドの最前線を走り、国内外から多くの人が訪れる表参道・原宿。編集部ではこの10年間、目まぐるしく姿を変える街の出来事、風景を記録してきました。変わり続けること。それこそが、この街らしさなのだと思います。
けれどその裏には、いつも街と人を支えてくれる特別なお店たちの存在がありました。
好きだったお店がひとつ、またひとつと暖簾を下ろしていくたび、言葉にならない寂しさを感じてしまう。変化し続けるこの街のことを愛しているけれど、あの場所で過ごした時間や記憶まで、風化させたくはない。それを言葉にして残すことなら、この街を見つめ続けてきた私たちにもできるかもしれない。
そんな思いから、今回はこの10年で姿を消した、編集部が足繁く通った飲食店を振り返ります。編集部が忘れたくない、そして、みなさんにも忘れてほしくないお店のラインナップ10選。
「いいお店だったよねー」「あの店覚えている?」
そんな話のきっかけになってくれたらと思います。
目次
1.SMOKE BAR & GRILL(スモークバー アンド グリル)
2.Toast Sandwich bamboo(トースト サンドイッチ バンブー)
3.RÉFECTOIRE(レフェクトワール)
4.LAS CHICAS(ラスチカス)
5.irodori(イロドリ)
6.THE BURGER STAND FELLOWS(ザ バーガー スタンド フェローズ)
7.MONTOAK(モントーク)
8.COBI COFFEE AOYAMA(コビ コーヒー 青山)
9.PARIYA(パリヤ)
10.蔦珈琲店(ツタコーヒーテン)
編集部が選ぶ!この街で出会った今はなき忘れられないお店 10選
1.SMOKE BAR & GRILL(スモークバー アンド グリル)
あのテラス席から見たムーディーな夜景は、表参道のひとつの時代を象徴していた
GYREオープン時から2019年まで、表参道を一望できる特等席として愛されたカフェ&レストラン。名作家具がさりげなく配された店内は気取らず心地よく、編集部でも打ち上げや飲み会によく利用しました。美味しい食事にテラス席から眺める夜の表参道、Diorの灯りが色っぽく映る風景は今でも忘れられません。あの景色もまた、表参道のひとつの時代を象徴する風景。また行きたいなと時々思い出すお店です。
■SMOKE BAR & GRILL(スモークバー アンド グリル)2019年閉店
住所:東京都渋谷区神宮前 5-10-1 GYRE 4F
2.Toast Sandwich bamboo(トースト サンドイッチ バンブー)
食欲をそそる香ばしい香りに心奪われて。鉄板で焼き上げるサンドイッチの味が忘れられない
2017年から2019年まで復活した伝説のサンドイッチ店。噂は予々より耳にしていたので、オープンと同時に取材に行ったのを思い出します。鉄板でトーストするサンドイッチ。あまりの美味しさに足繁く通っていました。注文してから待ち時間が少しかかっていたので、行列ができている時や急いでいる時は泣く泣く諦めたことも。おいしさを伝えるためにお土産として活用させていただくこともありました。また復活してほしいお店です。
■Toast Sandwich bamboo(トースト サンドイッチ バンブー)2019年10月閉店
住所:東京都港区北青山 3-5-23
3.RÉFECTOIRE(レフェクトワール)
一日のスタートを豊かにしてくれた焼きたてパン。お腹も心も満たすフレンチベーカリー
レフェクトワールさんにはとにかくお世話になったお店の一つ。編集部オフィスから近かったので、毎月月初のMTGはいつもより早い時間にレフェクトワールで朝食を食べながらというルーチン。早い時間は空いていて、おいしいパンといい匂いの中で新しい月を迎えるという、お腹も心も満してくれるお店でした。好きすぎて、お店のできる経緯の取材をさせていただき、もっと好きになったエピソードも。
■RÉFECTOIRE(レフェクトワール)2020年6月閉店
住所:東京都渋谷区神宮前6-25-10タケオキクチビル 3F
4.LAS CHICAS(ラスチカス)
異国情緒あふれる空間と、緑にあふれたオープンテラスが彩ってくれた特別な時間
編集部の旧オフィス近くということもあり、頻繁に利用させていただいた特別な思い出があるお店。スタッフの誕生日パーティなどもさせていただきました。2018年に閉店したLAS CHICASは再建築後の新店舗で、実は1990年代前半からこのエリアの人々に愛され続けた素敵なストーリーもありました。閉店の日にはスタッフで最後のお別れに足を運んだ思い出も。あの空気感は特別でした。
■LAS CHICAS(ラスチカス)2018年7月閉店
住所:東京都渋谷区神宮前5-47-6
5.irodori(イロドリ)
鮮やかなアジアン料理とあたたかな接客が、誰もをやさしく迎え入れてくれた
2018年まで営業していた、今でも時々恋しくなるお店。ある年のクリスマスイブに予定のないスタッフと訪れ、美味しい料理で温かく慰めてもらったのも懐かしい思い出です。「LGBTの人が過ごしやすい空間」をコンセプトにしていて、その言葉を初めて知ったのもこのお店でした。料理のおいしさに衝撃を受け、それからちょこちょこ通うように。優しく柔らかな接客と料理。閉店のお知らせに、激しく動揺したのを覚えています。
■irodori(イロドリ)2018年3月閉店
住所:東京都渋谷区神宮前 2-14-17 1F
6.THE BURGER STAND FELLOWS(ザ バーガー スタンド フェローズ)
豪快にかぶりつくたび、元気をもらえた。グルメバーガーの先駆的存在
原宿はグルメバーガー激戦区ではありますが、グルメバーガーというジャンルが確立される以前の開拓者的存在のひとつです。取材や原稿作業が立て込んでいて頑張りたいときの勝負ランチなら間違いなくここでした。オールドアメリカンな店内も隠れ家感あって好み。“GOOD”な“FELLOWS(仲間たち)”と無我夢中でかぶりつきたい、あの圧倒的な幸福感は今でも無性に恋しくなります。
■THE BURGER STAND FELLOWS(ザ バーガー スタンド フェローズ)2025年6月閉店、2026年3月四谷で移転リニューアルオープン
移転前住所:東京都港区北青山3-8-11
移転後住所:東京都新宿区四谷4-25-10
7.MONTOAK(モントーク)
少し背伸びをして扉を開けた、原宿の夜のカルチャーが息づくカフェ
表参道への憧れが詰まった店です。最初に行ったのは編集部に所属するずっと前。デートで夜カフェしました。看板のないスモークガラスの外観。重い扉を開けると小洒落た空間とスタッフが出迎えてくれて、なんだか少し背伸びした気持ちに。カフェだけでなく、著名人が訪れるイベントなど表参道の夜のカルチャーも担っていました。今、その特別な空間は通っていた憧れの大人たちの手によって「V.A.」として引き継がれています。
■MONTOAK(モントーク)2022年3月閉店
住所:東京都渋谷区神宮前6-1-9
8.PARIYA (パリヤ)
今日は何を選ぼう。通うたびにワクワクをもたらしてくれたデリカテッセン
過去編集部で一番お世話になったお店と言っても過言ではない特別なお店。おいしくておしゃれでコスパ良いランチボックスは、週2回はいただいていました。好きすぎて、お腹いっぱい食べたいということから、食べ放題のパーティプランも利用させていただいた思い出も。中でもイワシフライにコールスローが詰め込まれた「太っちょイワシ」は絶品で、そのメニューが出た週は、連日PARIA確定。おいしくておしゃれでハッピーが詰まったお店でした。
■PARIYA (パリヤ)2024年7月閉店
住所:東京都港区北青山3-12-14
9.COBI COFFEE AOYAMA(コビ コーヒー 青山)
気がつけば時間を忘れてしまう居心地。現代の侘び寂びが息づいていたカフェ
旧オフィスに近かったこともあり、頻繁に立ち寄っていたコーヒースタンド。ショップインならではのしっかりとしたコンセプトと、細部までこだわり抜かれたことで滲み出る居心地の良さが魅力でした。なかでも夏のかき氷は絶品で、編集部では社食ならぬ、"社かき氷"として愛用していたのも懐かしい思い出。仲良くさせていただいた分、いまもその愛着は色褪せません。
■COBI COFFEE AOYAMA(コビ コーヒー 青山)2022年12月閉店
住所:東京都港区南青山5-10-5 第1九曜ビル101
10.蔦珈琲店 (ツタコーヒーテン)
コーヒーも、マスターも、ガラス窓一面の緑も。すべてが愛された唯一無二の喫茶
いいお店だった。というしかない。素敵な建物、雰囲気のある店内、そこから見える景色、マスターこだわりの珈琲、カレーもケーキもおいしかった。つい人に紹介したくなり、打ち合わせをあえてここでしてみたり色々な思い出があるお店。軽快すぎるマスターのトークもこのお店の愛すべき要素でした。予告なく訪れた最後にお別れも言えず、お店の前を通るたびに思い出に浸るお店です。蔦珈琲を大好きだった人はきっと少なくないでしょう。
■蔦珈琲店 (ツタコーヒーテン)2023年3月
住所:東京都港区南青山5-11−20
あの店も、この店も。閉店していったお店を振り返りながら改めて感じたのは、店はなくなっても、そこで過ごした時間は記憶の中で残り続けるということ。
きっとあなたにも、この10軒の中に、あるいはここには載っていない他に、特別なお店があるはず。そこで誰と過ごし、何を食べ、どんな話をしたのか。そんな記憶を思い出すきっかけになればと思います。
これからも変わり続けるオモハラ。それでも、この街で紡がれた時間は、確かに積み重なっていく。私たちもまた、その物語を伝え続けていきます。
- オモハラリアルスタッフ
OMOHARAREAL編集室
























