甘美に見える現代文明の危うさが浮き上がる
南青山5丁目・複合文化施設スパイラル(SPIRAL)1F「スパイラルガーデン」にて、2025年5月開催のアートフェスティバル「SICF26」EXHIBITION 部門において出展者100組の中からグランプリに選ばれたアーティスト、サワイダイスケ による個展『BURNING SWEET LIFE ‒ Connection to Hope / 希望への接続 ‒ 』が、2026年5月24日(日)まで開催中。
サワイダイスケは、人と文明の関係性を制作の中心に据え、人類史における”火”を「connector」として再解釈した作品で知られる。スケートボードの身体的経験とその文化が内包する”火”の象徴性を起点として、拡張し続ける文明への違和感の中で浮かび上がる人類の在り方への問いと希望のかたちを、作品制作を通して探究している。
スパイラルが、若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から継続的に開催している公募展形式のアートフェスティバル「SICF」第26回開催 EXHIBITION 部門では、作品「Landscape of Contemporary Civilization」を出展。火と共に歩んできた文明とその発展に焦点を当てるテーマの壮大さと批評性、誰もが親しみやすい表現力が評価され、グランプリを受賞した。
本展では、文明がもたらす恩恵と破綻という両義性の中で生きる私たちの過去と未来を再考する作品を発表。スパイラルの吹き抜け空間(アトリウム)に、約3m×6mの小屋状のインスタレーションを展開する。
火の獲得以降、人類は農耕や定住、都市化を通じて発展する一方で、暴力や格差、資源の収奪、環境破壊といった多くの課題も内包してきた。火の手があがる小屋からは、内外をつなぐ線路が走り、文明と共に拡張した人類の営みや移動を彷彿とさせる。また、スロープの上からの眺めは私たちが生きる現代社会を俯瞰し、甘美に見える現代文明の危うい状態を浮かび上がらせる。
なお、会場では「SICF26」 EXHIBITION 部門の受賞者10名による作品展示も同時開催。スパイラルが選出する、新たな時代をひらくアーティストの表現が一堂に会する特別な機会をお見逃しなく。
発展を追い続ける人類の在り方を問いかけ、それでもなお抱く未来への希望を見つめ直すサワイダイスケ。東京初となる大型個展、都市的機能の先端を行く表参道の街で、その光と闇の表裏一体を再度見つめてみてほしい。
©Spiral / Wacoal Art Center
■サワイダイスケ
「BURNING SWEET LIFE ‒ Connection to Hope / 希望への接続 ‒ 」
会期:2026年5月9日(土)〜5月24日(日)
開催場所:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
営業時間:11:00-19:00
定休日:なし
入場料:無料
【同時開催】
■SICF26 EXHIBITION部門 受賞者展
会期:2026年5月9日(土)〜5月24日(日)
開催場所:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
営業時間:11:00-19:00
定休日:なし
入場料:無料
参加アーティスト:
山﨑 結以【準グランプリ】/ Lily Onga【準グランプリ】/ ムレイティ アントニー【金澤韻賞】/ 杉本 篤【舘鼻則孝賞】/ 川畑 那奈【山城大督賞】/ 近藤 ののか【スパイラル奨励賞】/ 小沢 和葉【デイリーアート賞】/ 近藤 唯士【オーディエンス賞 A日程】/ SASAMANA【オーディエンス賞 B日程】/ 後藤 夏希【オーディエンス賞 B日程】
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※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
Photo:OMOHARAREAL編集部
INFORMATION
南青山・スパイラルガーデンで「SICF26」グランプリ受賞アーティスト サワイダイスケ による個展が開催中
- 住所
- 東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
- 営業時間
- 11:00-19:00
- 定休日
- なし
- 開催期間
- 2026年5月9日(土)〜5月24日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター
































