人間が植物によって"改良"されるとしたら
ワタリウム美術館 B1Fのオン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーで、現代美術作家 平子雄一による個展「MADE-MAN」が、2026年4月29日(水・祝)〜 6月28日(日)まで開催される。
平子雄一は、自然と人間の共存関係の中に浮上する疑問や曖昧さをテーマに、ペインティング、ドローイング、彫刻やレリーフ、サウンドなど多様な表現によって国内外で注目を集めている作家。高校卒業後に渡ったロンドンで、街路樹や公園など人の手で整備された植物を「自然」と定義することに抱いた違和感をきっかけに、作品を通じて現代社会における自然と人間の境界線を追求している。
平子の作品に現れる、人のような身体に植物の頭部を持つモチーフは、幼少時に岡山の豊かな自然の中で育った経験が原型として存在している。彼の生み出す「植物と人間のハイブリッドな存在」は、自然と人間の境界線を越境し、その間にさまざまな階調で立ち上がるいくつもの異なった風景に気づかせてくれると同時に、「自然へのフラットな眼差し」で観る者の自然観を再構築していく。
「私達は長い歴史の中で、鑑賞用の植物に対し多くの品種『改良』を行ってきました。『改良』されたものは、より私たちが美しいと感じるものに変異させられ、おそらくこれからもこのサイクルは続いていくと思われますが、もし仮に植物に優位性があり、私たちが「改良」されるとすると、私達はどのような変化を求められるのでしょうか。
今回の展示では、意図的に、自身が慣れていない挑戦的な表現のものを選びました。美しさとは反復により構築されていくものでもあると仮定して、敢えて「改良」途中のもの、人工的ではあるが植物の優位性も感じられるようなものを表現しようと試みました。」(平子雄一 ステートメント)
「二つか三つ以上の異質なものが隣り合うと、何かを考えざるを得ない」 (平子雄一)——展示が開催される表参道 / 原宿の街は、人間が美しいと感じるような都市的に均衡の取れた街だが、決して合理主義的ではなく、自然と共存している様子が見られるのもその魅力のひとつだ。本展にて、平子が問う「自然観」にゆっくりと視点を合わせてみてほしい。
■平子雄一|MADE-MAN
会期:
2026年4月29日(水・祝)〜 6月28日(日)
開催場所:オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
ワタリウム美術館 B1F
電話番号:03-3470-1424
開館時間:11:00-20:00
休廊日:会期中なし
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ワタリウム美術館では、20世紀を代表する巨匠 ドナルド・ジャッドの展覧会が開催中。メキシコにほど近いテキサス州の「マーファ」に移住し、「恒久展示(パーマネント・インスタレーション)」というアイデアを展開したジャッド。彼が愛した街・マーファに残した空間について詳細に紐解きます。編集部による ART REVIEW も要チェックです。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
ワタリウム美術館B1Fのギャラリーで現代美術作家 平子雄一による個展「MADE-MAN」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-7-6ワタリウム美術館 B1F
- 営業時間
- 11:00-20:00
- 定休日
- 会期中なし
- 開催期間
- 2026年4月29日(水・祝)〜 6月28日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター
































