抽象画家 白髪一雄の身体的実践を起点とする
神宮前5丁目・Gallery Commonにて、NYを拠点に活動するキュレーター、マット・ブラック(Matt Black)が主催するエキジビション 「REFLECTIONS : PERFORMANCE」が、 2026年4月25日(土)〜5月24日(日)まで開催される。
「REFLECTIONS」は、アート、ファッション、サブカルチャー、シネマを横断する視点を持つマット・ブラックが、映像、出版、展覧会企画を通じて展開してきたプロジェクトであり、現代美術を広義のカルチャーとして編集・発信するためのプラットフォーム。本展では、抽象絵画を閉じた美術言語ではなく、今日の視覚文化へひらかれたものとして位置付ける。
東京にて初開催となる本展では、ロープに身体を預けながら足で絵具を塗り広げる独自の方法で、絵画を単なるイメージではなく身体の行為として再定義した 白髪一雄(1924 - 2008)と、アメリカ、ヨーロッパ、南米、アジアなど、異なる文化的背景を持つ代表的な抽象画アーティスト11名とのあいだに生まれる共鳴に焦点を当てる。
11名のアーティストたちもまた、絵画を固定されたイメージとしてではなく、行為とプロセスの場として探求している。身体的なジェスチャーや即興的な筆致、削り取りや重層化といった物質的介入を通した表層形成、都市の記憶や神話的イメージなど多様な文化的文脈から抽象表現へと接近する実践——こうした差異は、現代の抽象絵画が単一の様式ではなく、異なる文化、経験、身体性の交差のなかで更新され続けていることを示している。
なお、オープニングに合わせ、マット・ブラック と、ヴァージル・アブローとの協業でも注目を集めたグラフィティ起点のアーティスト パブロ・トメック(Pablo Tomek)が来日。本展においても重要な軸のひとつとなる、”ストリートの感覚と抽象表現を接続する実践”を体現する人物だ。
身体的な行為として生まれる絵画が 、過去の実践を映し返しながら新たな表現として現れていくプロセスを示唆する「REFLECTIONS : PERFORMANCE」。行為としての絵画がどのように多様な文化的文脈の中で展開し、いまへと響き続けているのか。カルチャーが縦横無尽に行き交う原宿の街で、その真相を見つめてみてほしい。
■REFLECTIONS : PERFORMANCE
会期: 2026年4月25日(土)〜5月24日(日)
開催場所:Gallery Common
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
電話番号:03-6427-3827
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:月・火曜日
■オープニングレセプション
開催日時: 4月24日(金)19:00-21:00
■参加アーティスト:
白髪一雄 / Aaron Garber-Maikovska / Angel Otero / Anke Weyer / Ichi Tashiro / Ida Ekblad / Janaina Tschäpe / Joe Bradley / José Parlá / Marco Pariani / Pablo Tomek / Spencer Lewis
>>編集部推薦!ハシゴNavi
ギャラリーから徒歩7分。エスパス ルイ・ヴィトン東京では、リナ・バネルジーによる展覧会が開催中。自身の移民体験やアジア系アメリカ人としての複雑な立場を見つめることで、言語、身体、国籍といった固定的な枠組みを越境する視点を携えた、30年に及ぶ創作の軌跡。東京・表参道にて作品に触れられるこの機会にぜひ、足を運んでみてください。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
神宮前・Gallery Commonで Matt Black 主催展覧会「REFLECTIONS : PERFORMANCE」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
- 電話
- 03-6427-3827
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月・火曜日
- 開催期間
- 2026年4月25日(土)〜5月24日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター
































