生活の隙間で、息の仕方を思い出すように
ワタリウム美術館 B1Fのオン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーで、2001年生まれの画家・息継ぎ による個展「肺胞の内のひとつ」が、2026年3月25日(水)〜4月26日(日)まで開催される。
息継ぎは、絵を通して、キャラクターと私たちの多様な関係性について考えている絵描き。アニメやゲームなどの登場⼈物たちと⼀緒に⽣きることが当たり前になった現代における新しい⼈間関係の形や、その中で営まれる新しい⽣活、コミュニケーション、そして⼈⽣観について描いている。
2024年、同ギャラリーで開催された個展「テーシス,(休息/吸気)」では、いっけん相反するかのような、表層とその奥に埋め込まれた質の相対的なバランスで、⾒るものの視覚と感情に届く絵画作品を発表した。
前回に続き、今回も”呼吸”にまつわるタイトルのもとに開催される本展。近年⾃⾝に訪れた⽣活の変化、その⽣活の隙間をくぐり抜けながら「かぎ針を通すように、息の仕⽅を思い出すように」制作した新作を披露する。また、近作のキャンバス、ドローイング、新たに挑戦する版画作品を通して、自身の変化を提示する。
「肺胞みたいに、絵は現実と非現実の間を担っている 例えば酸素のように、非現実から取り込んだ物が私を生かす 同時に、私が吐き出した息の行方を思う(中略)そんなやり取りを仲介する肺胞みたいな絵が、あなたの身体の3億個の内のひとつとして、機能していたらいいなとも思う」(息継ぎ ステートメントより抜粋)
大人になるにつれ、いつの間にか景色には文字や音声がつき、"生活"が頭を占める——現実を見つめる期間を経た息継ぎは、今度は現実側から非現実を再考する。ぐるっと周り再び舞い戻ってきた息継ぎ本来の感覚を、時に現実と非現実の狭間に在るような体感をもたらしてくれる表参道 / 原宿の街で、呼吸ともに自身の中へ循環させてみてほしい。
■画像
1.「身体を通り抜けていく」
2026、紙に水彩、パステル、色鉛筆、鉛筆
2.「あっそ 別にお前が勝手に近くにいるだけだから 俺はどーでもいいが てめーはてめーを大事にするべきだっつーことだ」
2025、キャンバスに油彩、水彩、色鉛筆
3.「おはようといって」
2025、キャンバスに油彩、パステル、色鉛筆
4.「夕立」
2025、紙にアルコールマーカー、色鉛筆
■息継ぎ個展『肺胞の内のひとつ』
開催期間:
2026年3月25日(水)〜4月26日(日)
開催場所:オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
ワタリウム美術館 B1F
電話番号:03-3470-1424
開館時間:11:00-20:00
休廊日:会期中なし
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会場から徒歩4分のMAHO KUBOTA GALLERYでは、開廊10周年記念展として、香港を拠点に活動するスティーブン・ウォン・チュンヘイの個展が開催中。ウォンにとってリアルで、身体的に記憶された香港の姿が、青く深い宇宙の闇に浮かび上がる原風景として描き出されます。日本のアニメやゲームの世界観に影響を受けた、壮大且つ幻想的な描写にも注目です。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
ワタリウム美術館B1Fのギャラリーで 息継ぎ による 個展「肺胞の内のひとつ」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-7-6ワタリウム美術館 B1F
- 電話
- 03-3470-1424
- 営業時間
- 11:00-20:00
- 定休日
- 会期中なし
- 開催期間
- 2026年3月25日(水)〜4月26日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター




























