6.5坪のルーツから世界へ ディレクター吉川基希氏に聞いた、「ビームス 原宿」の誇りと未来
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1976年の創業から半世紀。日本のセレクトショップの草分けとして、ファッションのみならず日本のライフスタイルカルチャーを牽引してきた「BEAMS(ビームス)」が、ついに50周年という大きな節目を迎えた。
その輝かしいアニバーサリーイヤーを祝うべく開催された「ビームス50th 発表会」。その原点である「ビームス 原宿」で、街とともに歩んできた同社の「原点」と「未来」が交錯する50周年記念発表会の様子をレポート
目次
1.ゆりやんレトリィバァをフィーチャー 過去から未来へ繋ぐ50周年記念ムービー
2.リニューアルした「ビームス 原宿」創業時のDNAを色濃く受け継ぐ
3.「BEAMS」レーベルディレクター吉川氏が語る、原宿という街とこれからの「ビームス 原宿」

1.ゆりやんレトリィバァをフィーチャー 過去から未来へ繋ぐ50周年記念ムービー
発表会は、50周年記念キックオフムービーの公開から幕を開けた。

記者発表のバックボードには1976年からの50年をまとめた年表が。これを読んでるだけでも楽しい
映像では過去から未来へ、時代の移り変わりとともにスタイルは変化しつつも、創業当時の社是「HAPPY LIFE SOLUTION COMPANY(新ビジョンとして2024年に『Happy Life Solution Communities』へと変更)」のもとに実践され続けている「ハッピーなライフスタイルを提案する」というビームスのフィロソフィー。

キックオフムービーより(提供:BEAMS)当時のショップを再現した希少な映像
ナレーションには50周年のスローガンにある「楽しいまま、世界へ」を体現するゆりやんレトリィバァを起用。そのチャーミングな声のナレーションに会場がひっそりと沸き立った。流れている楽曲はアーティスト・mabanuaが提供し、ラップはラッパー・Skaaiと、ゆりやん自身も参加している。

当時のスタイリングの再現も必見。キックオフムービー全編は記事末概要欄にURLを記載しているのでチェックしてほしい(提供:BEAMS)
“50”年という時代感とファッションの流れを映像で巧みに再現しながら、現在の空気へとシームレスに繋がる映像は、歳月の重みと、常に「今」を切り取り続けるブランドの瑞々しさを同時に感じさせた。

続く主催者挨拶では、専務取締役 池内 光氏が登壇。これまでビームスを支えてきた顧客や関係者への深い感謝とともに、次の半世紀に向け悲願の「ロサンゼルス出店計画」、アウトレットを主軸としていた「BEAMS HEART」をライフスタイル提案型レーベルへリブランディング、ビームスによる公式リセールサービス「BEAMS digroo(ディグロー)」という3つの大型プロジェクトが語られた。

専務取締役 池内 光氏
2.リニューアルした「ビームス 原宿」創業時のDNAを色濃く受け継ぐ
3月3日(火)にリニューアルオープンを果たした「ビームス 原宿」。50周年記念記者会見ではコラボアイテムの数々のごくごく一部を展示していた。
ビームスならではのエッセンスが散りばめられたコラボアイテムが続々とリリース予定。OMOHARAREALでも店舗限定発売やイベントの情報などを記事や各種SNSで発信していく。
50周年のスペシャルアイテムとして、〈Champion〉の1976年モデルをベースに制作したロゴスウェット。100枚限定のシリアルナンバー付きで3月3日に発売された。
1976年「ビームス 原宿」のある同地、わずか6.5坪のスペースにオープンした「アメリカンライフショップ ビームス」をCGで再現した映像も流されていた。当時を知る関係者の証言と、数少ない現存写真からVR空間を復元したそうだ。

リニューアルした店舗の中でも特に目を惹いたのは、メンズカジュアルバイヤー・加藤忠幸氏がディレクターとして手がけるレーベル「SSZ(エス エス ズィー)」(ブランド名は“Surf,Sk8,Zine”のイニシャルから)。SSZブースはもともとあった1Fの一角から2Fへと移動。これがまたすごい存在感と完成度。

加藤氏が見て体験してきたであろう、リアルな西海岸のローカルスケートショップを再現したようなショップインショップとなっている。訪れた際はぜひチェックしてみてほしい。

3.「BEAMS」レーベルディレクター吉川氏が語る、原宿という街とこれからの「ビームス 原宿」
会場内にて、「BEAMS」レーベルディレクターの吉川基希氏に個別取材を行う機会をもらったので、コメントを紹介したい。

「BEAMS」レーベルディレクター・吉川基希
ー50周年という大きな節目を迎えたことに関して、率直な思いをお聞かせください。
「表参道・原宿という街は、僕が高校時代から憧れていた場所。90年代にヴィンテージ古着ブームや裏原ブームがありました。それから30年後、ビームスは50周年の節目を迎え、幸運にもその原点である『ビームス 原宿』でメンズカジュアルレーベルのディレクターをやらせてもらえることはすごくありがたいと思っています。」
ー新しくなった「ビームス 原宿」のこだわりポイントはどこですか?
「道路拡張によってセットバックした分、以前よりもむしろコンパクトに感じるかもしれません。その代わり50周年の原点である『アメリカンライフショップ ビームス』に関連するインテリアやアイテムがさりげなくレジ上などにレイアウトされていて、原点のDNAをより濃く反映した店舗になっていると思います。
また、今まで数々のイベントも多く行われていた場所であり、今後も発信拠点として力を入れていくということで音響設備にこだわり、アップデートしています。ビームスはアメリカ・西海岸への憧れを原点としていることから、創業年である1976年にできるだけ近い型式で、当時におけるアメリカの代表的なスピーカーブランド『ALTEC(アルテック)』社のヴィンテージスピーカーを導入しました」
「ALTEC」はモバイルスピーカーでも知られるスピーカーブランド「JBL」の創業者によって設立された音響設備メーカー。現在は製造されておらずヴィンテージ市場に残るものだけという希少性で愛好家も多いブランドだ。日によって配置は変わるかもしれないが、発表会時点では入り口の左右に店内を向くかたちで設置。

劇場用スピーカーが有名なメーカーなので、ここ「ビームス 原宿」がステージになるようなイベントでの活躍が期待される。入り口の2発に加えてレジ横の壁にも埋め込まれている。

ービームス誕生の地である表参道・原宿エリアにおいて、これからのビームスはどのような役割や存在を担っていきたいとお考えですか。
「僕が高校生や若者だった頃のような憧れを、同じように抱いてもらえる場所にして、次世代へバトンを繋いでいけるような存在でありたいと思っています。この街のコンテクストを大切にしながら、表参道・原宿における『文化の発信地』であり『コミュニティの中心』であり続けること。そして、この場所からグローバルな発信をし続けていくことが、我々の使命であり担うべき役割だと思っています」
吉川氏の言葉からは常にカルチャーを牽引し、次世代へと繋いでいくことを軸に未来を見据え続けるビームスの真髄が垣間見えた。

50年前、原宿の小さな店から始まった物語は、半世紀を経て日本を代表するカルチャープラットフォームへと成長した。原宿から世界へと羽ばたく。ビームスの次なる半世紀の幕が切って落とされた。まずは新しくなった“原点”「ビームス 原宿」を訪れてその幕開けを感じ取ってみて。

OMOHARAREALではビームス代表取締役 設楽洋氏のインタビュー記事を過去に配信。6.5坪の店舗だった当時についてご本人の口から語ってもらっている。50周年の記念にあらためて読んでみてほしい。
>>【INTERVIEW】『BEAMS』代表取締役社長・設楽洋
■ビームス 原宿
リニューアルオープン:2026年3月3日(火)〜
住所:東京都渋谷区神宮前 3-24-7
営業時間:
月〜金 12:00-20:00
土・日・祝 11:00-20:00
定休日:なし(不定休)
URL:【BEAMS 50th Anniversary】 Kick-off Movie『Story from 6.5』
Instagram:@beams_harajuku
Photo & Text:Tomohisa Mochizuki
- マネージャー
- 望月トミー智久
tommy


























