仏像が休めるのは、平和の証かもしれない
神宮前5丁目・tHE GALLERY OMOTESANDOにて、米原康正キュレーションによる、 彫刻家・三好桃加 個展「仁王像たちのオフの日、2025 冬」が、2025年12月5日(金)~12月26日(金)まで開催される。
2024年6月、同ギャラリーのこけら落とし展示を飾った三好桃加。東京芸術大学大学院 美術研究科 文化財保存学 保存修復彫刻を修了し、主に仁王像や狛犬を制作する彫刻アーティストとして活動。”仁王像”の強靭な肉体や厳格な顔つきといった従来のイメージからはなれ、愛嬌がありリラックスした印象の作品で知られる。
常に人のために働き続ける「仏像」という存在に、そっと休息を与える発想から生まれた「仁王像たちのオフの日」シリーズ。本展では、これまでの親しみやすさに加え、より深い物語の余白が感じられる作品を披露。仁王像がスイーツを楽しんだり散歩をしたりという一見コミカルなシーンが、「強さの裏にある素の表情」をすくい上げる。
陶土を積層し、内部をワイヤーで切り抜き、空洞を確保しながら自立構造を作るという制作プロセスもまた、作品の印象と同様に緻密で粘り強く、素材との対話そのものを感じることができる。
「仏像が休めるというのは、いまが平和の証かもしれない」と語る三好桃加。宗教的役割が薄れつつある時代を悲観するのではなく、休むことを許す世界として受けとめる。その視点は、現代における祈りの形や心の置き場について、穏やかな問いを投げかける。
「『今まで私たちを見守り支えてくれた分までゆっくり楽しんで休んでほしい。』『人々がそれらに頼らなくてもいいようになってほしい。』ゆるりとした仁王像達と共にリラックスして作品を観ていただければ幸いです。」(三好桃加 ステートメントより抜粋)
守る者としての仁王像、その裏側にある素朴な時間。その両方が等しく存在できる世界。三好桃加が描く「やさしい強さ」をめぐる風景を、オモハラの街の一角に佇む神殿のようなギャラリーで、ゆったりと見つめてみて。
■概要
三好桃加 個展 “仁王像たちのオフの日、2025 冬”
開催期間:
2025年12月5日(金)~12月26日(金)
開催場所:tHE GALLERY OMOTESANDO
住所:東京都渋谷区神宮前5-16-13
SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
営業時間:12:00-19:00
休廊日:月・火曜日
※5日は17:00 Close
■オープニングレセプション
開催日時:12月6日(土)18:00-20:00
開催場所:tHE GALLERY OMOTESANDO
入場無料・自由入場
プロデューサー:
久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
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tHE GALLERY HARAJUKUでは、サイトウユウスケ による個展「Tide of Youth」が開催中。軽やかに駆ける少女と猫の、若さゆえの煌めきと危うさを描き出します。大人なって今一度、あの時の感情の波に浸ってみる。忙しない日常で見過ごしがちな心の揺れに、ゆっくり感覚を委ねられる時間となるはず。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
tHE GALLERY OMOTESANDOで 彫刻家・三好桃加 個展「仁王像たちのオフの日、2025 冬」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-16-13SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
- 営業時間
- 12:00-19:00
※5日は17:00 Close - 定休日
- 月・火曜日
- 開催期間
- 2025年12月5日(金)~12月26日(金)
- 長谷川瑠美
外部ライター


























