他者が存在し、初めて「私」が立ち現れる
神宮前3丁目・SH GALLERYにて、小泉遼 個展「Reconstruction」が、2025年11月7日(金)〜11月29日(土)まで開催される。
小泉遼は、福島県を拠点に活動。禅、円相、後光のような東洋的な思想を⻄洋的な要素である油彩で表現し、東洋的美学と現代的表現が調和した独特な魅力を披露する作家。意識と無意識の狭間で生まれる模様や色彩の積み重ねを通じて、絵画が自己を投影する「窓」となることを探求している。
本展では、2019年より制作を続ける、作家の根源的な作品「enso」シリーズから始まり、「Halo」「locus」を経て、新シリーズ「Fragment〈enso〉」まで、小泉の創作の軌跡と再構築の過程を見ることができる。
張石や石積のようなイメージから生まれた「Fragment〈enso〉」シリーズは、変形キャンバス、木材、金属、石によって構成される。「enso」のコンセプトを継承した変形キャンバスは「私」という存在の痕跡として、木材・金属・石といった素材はそれぞれ異なる時間軸のなかで形成された「他者」として位置づけられる。
「ひとつひとつの石は個として在りながら、他の石との調和によって道や壁を形づくり、そこに新たな意味が生まれる。(中略)私と他者との関係によって、その都度『私』という存在も新たなかたちを取り直していく。こうして本作は、『私』という存在が他者との関係性のなかで立ち現れていく様子を示している。」(小泉遼 ステートメントより抜粋)
小泉の作品は、小説家・平野啓一郎が提唱する、対人関係や環境ごとに異なる複数の人格のすべてが本当の自分であるとする「分人主義」にも通じるものがある。無理に自分を形作るのではなく"ただ在る"。個が強調される現代、とりわけその香りが強く漂う表参道 / 原宿の街で、そんな意識に気づかせてくれる機会となるかもしれない。
■概要
小泉遼 個展
RECONSTRUCTION
開催期間:
2025年11月7日(金)〜11月29日(土)
開催場所:SH GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-9 WAVEビル3F
電話番号: 03-6278-7970
開廊時間:12:00-19:00
定休日:日・月曜日
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※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
神宮前・SH GALLERYで小泉遼による個展「Reconstruction」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-20-9 WAVEビル3F
- 電話
- 03-6278-7970
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 日・月曜日
- 開催期間
- 2025年11月7日(金)〜11月29日(土)
- 長谷川瑠美
外部ライター


























