かわいさの裏側の微細な違和、影、ねじれ
神宮前3丁目・とんちゃん通り沿いのtHE GALLERY HARAJUKUにて、米原康正キュレーションによる、ARISA ADAMS(アダムス亜里咲)による個展「ONE OF ONE」が開催される。2025年10月17日(金) ~ 10月26日(日)まで。
ARISA ADAMSは日本生まれ、ラスベガス育ち。幼少期からアートに強い関心を持ち、美術専門学校 L.V.A.にて油絵と彫刻を学ぶ。シカゴ美術館附属美術大学(SAIC)ではペインティング、パフォーマンス、デジタルアートを専攻。2018年、日本に拠点を移したのち、2024年には再びアメリカへ戻り、国際的に活動の場を広げている。
東京の活気あるアートシーンからインスピレーションを得たArisa Adamsは現在、3Dソフトウェアと3Dプリンターを用い、ソフビやキャラクターフィギュアを主に制作。「ピュアな自分」というテーマを軸に、喜びや悲しみなど日常で湧き上がる感情をキャラクターの表情を通じて表現している。
「シメジ星から来た一人ぼっちのおっくんが地球という星で迷子になってしまいました。時々落ち込むおっくんは、紙袋をかぶりながらシメジ星での生活を思い返すことがあります。本展では、そのおっくんの過去の大切な思い出や地球で新たに出来た思い出が50体のソフトビニールフィギュアに一つ一つ表現されています。」(ARISA ADAMS ステートメントより抜粋)
「Arisa Adamsの作品は、技術を“個人の衝動を即座に形にする装置”として扱っている。完璧さよりもスピード、既製品よりも自分の手、専門性よりも発想の瞬発力──この個展は、3Dという技術をプロダクト化や効率化ではなく、表現の自由・衝動・感情の器として使う可能性を示す場だ。」(キュレーター・米原康正 ステートメントより抜粋)
“方法としての反抗──70年代のパンクの音楽の現場で起こっていたのと近しい行為が繰り広げられるARISA ADAMSのソフビ作品群。壊すのではなく、ルールを勝手に書き換える。常に新たな在り方を模索するオモハラの街に共鳴するその毅然とした態度を、一見愛らしい作品の表情の奥深くに見つけてみて。
■概要
ARISA ADAMS SOLO EXHIBITION
"ONE OF ONE"
開催期間:
2025年10月17日(金) ~ 10月26日(日)
開催場所:tHE GALLERY HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-21
ベルウッド原宿1階-C
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:月・火曜日
■オープニングレセプション
開催日時:10月17日(金) 18:00-20:00
開催場所:tHE GALLERY HARAJUKU
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※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
tHE GALLERY HARAJUKUでARISA ADAMS(アダムス亜里咲)による個展「ONE OF ONE」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-20-21 ベルウッド原宿1階-C
- 営業時間
- 11:00-19:00
- 定休日
- 月・火曜日
- 開催期間
- 2025年10月17日(金) ~ 10月26日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター



































