原初の店舗も再現!重厚な写真たちが映し出す“原宿の肖像”

会場となるラフォーレ原宿6F、ラフォーレのエントランスと同様、会場入り口にも書影を大きくしたボードが。取材時はまだサインが少ないが、掲載されている多くの著名人が来場し、このボードにサインを残した。

ずらりと廊下部分に並ぶのは、毎シーズンリリースされるブランドのアイコニックなインセンスチェンバー(お香立て)。そのクオリティはアート作品の域。

この造形美。同じく裏原カルチャーを代表する「A BATHING APE®」とのコラボモデルだ。

インセンスチェンバーのミニチュア版のカプセルトイも大人気!軒並み売り切れ。というか会場に入るまでに情報量が多く、時間が溶けていく。

いざ会場内へ。ブランドを象徴するカラーである黒に、モノクロで撮影された大きな写真が映える。圧巻の迫力。

中央にはスケールを大きくしたインセンスチェンバーが鎮座。その迫力はまさしく美術品だ。

モデル、クリエイター、デザイナー、ありとあらゆる職業の、原宿を象徴する面々が集結。

長濱治さんによる、エネルギッシュなモノクロ写真の数々に引き込まれる。左からアーティスト・YOSHIROTTEN、俳優・高良健吾、MILKオーナー/デザイナー・大川ひとみ、モデル・デザイナー・秋元梢。

ロータス・モントークを手掛けた空間デザイナー・山本宇一、N.HOOLYWOODデザイナー・尾花大輔、現代アーティスト・MADSAKI

左から、カルチャーに深く根ざす居酒屋「なるきよ」の吉田成清、バイクカルチャーにも縁深い彫り師・山田蓮、双子の山之辺兄弟は当時「A BATHING APE®」の看板スタッフでありモデルとして活躍。現在は自身たちで数々のブランドを手掛ける。

目玉は会場の中心に据えられた1994年創業時の、いわば原初のNEIGHBORHOODの復元店舗。神宮前4丁目のキャットストリート沿いのビル「JUNK YARD(ジャンクヤード)」内に入っていたという。

窓は実際に使われていたものでブランドが残していたもの。そこから店舗全体の細部、ステッカーやポスターまで復元したという肝入りの展示だ。当時を知る人からすれば、こんなに胸熱なものはないだろう。知らない世代も、ブランドのルーツを感じることができたはず。

内部まで精巧に復元。さりげなくカウンターに貼られた藤原ヒロシの1994年リリースの1stアルバム「Nothing Much Better To Do」のポスター。
これは当時の現物が手に入らず、デザイナーに全く同じものを作り直して刷り直したものだそうだ。NEIGHBORHOODの創業が1994年10月28日、アルバムのリリースは同年11月23日と近いこともあり、実際に店舗に貼られていたことを想像すると関係性が感じられてエモーショナル。
貴重なアーカイブアイテムの数々も展示。実際、当時、人気すぎてこんなに商品置いてなかっただろうな、なんてことを想像してみたり。

物販コーナーでは、会場限定のアイテムが販売されていた。が裏原ブームさながらほぼ完売状態。展示を見てからだと、写真集の見応えもさらにパワーアップ。思わず食指が伸びてしまう。

NEIGHBORHOODの30年が映し出す“原宿の肖像”。多くの人がSNSにその様子をアップしていたが、原宿成分が凝縮されていて、特に裏原カルチャー直撃世代にはたまらない展示だったのではないだろうか。全ては小さな店から始まり、今へと続いている。そんなクロニクルをリアルに体感できる空間だった。
社会的な背景を踏まえれば、30年前ほど若者が夢を抱きやすい時代ではないかもしれない。しかし、カルチャーを通じて原宿の創造性と、その熱が偉大なブランドによって受け継がれていくのだと感銘を受けた次第だ。
NEIGHBORHOODと、先人たちに大いなるリスペクトを。
■NEIGHBORHOOD
30TH ANNIVERSARY EXHIBITION
開催期間:
2025年9月29日(月)〜10月5日(日) ※現在は終了しています
開催場所:ラフォーレミュージアム原宿
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6 6F
開場時間:11:00-20:00
*9/29(月)13:00-20:00
*10/3(金)~4(土)11:00-16:00
入場料:500円(税込)ステッカー付
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:Kozue Inaba























