フィルムカメラで捉えた名作モダン建築
南青山2丁目、カッシーナ・イクスシー(Cassina ixc.)青山本店にて、写真家・石塚 元太良(いしづか げんたろう)による作品展『BAUをめぐる冒険』が開催される。2025年10月2日(木)~10月14日(火)まで。
石塚元太良は、1977年・東京生まれ。ドキュメンタリーとアートを横断した写真集「PIPELINE ICELAND/ALASKA」(講談社刊)で2014年度東川写真新人作家賞を受賞。近年は、暗室で露光した印画紙を用いた立体作品や、多層に印画紙を編み込んだモザイク状の作品など、写真が平易な情報のみに終始してしまうSNS時代における"写真表現の空間性"の再解釈を試みる。
本展では、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトなど近代建築の巨匠たちの作品を撮影した「建築写真」シリーズに加え、ライフワークとして定期的に撮影に訪れている”アラスカの氷河”の作品を披露する。
石塚は、”BAU”(ドイツ語で「建築」「構造」の意)という言葉を手がかりに世界各地のモダン建築を旅してきた。「ラ・トゥーレット修道院」との出会いを契機とした作品「Ondulatoire」(2023)では、”音楽としての建築”という視点から、光と影が織りなす瞬間や、建築に内在する時間性を写真として定着させる試みを展開。本展は、その探究をさらに発展させると同時に、「Ondulatoire」に次ぐ新たなモチーフを探す旅となる。
なお、店内では、カッシーナによるル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ぺリアンのコレクション復刻60周年記念リミテッドエディションも展示。石塚の作品と共に、モダニズム建築と家具、写真表現との豊かな対話が巻き起こる。
石塚がフィルムカメラでとらえた名作建築は、空間の「質感」や「記憶」までも写し取るような深いまなざしに満ちている。被写体である建築そのものが語り始める——そんな石塚作品の魅力に触れれば、表参道 / 原宿の街に溶け込んだこだわりの建築の数々もじっくりと観察してみたくなるはず。
■概要
石塚元太良 作品展「BAUをめぐる冒険」
開催期間:
2025年10月2日(木)~10月14日(火)
開催場所:カッシーナ・イクスシー青山本店
住所:東京都港区南青山2-12-14
ユニマット青山ビル1-3F
電話番号:03-5474-9001
営業時間:11:00-18:00
定休日:水曜日 (祝祭日の場合は営業)
展示作品(予定):
・ル・コルビュジエ(カップ・マルタン 他)
・フランク・ロイド・ライト(落水荘)
・フランク・O・ゲーリー
(グッゲンハイム美術館)
・ピーター・ズントー 他
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※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
カッシーナ・イクスシー青山本店で写真家・石塚元太良による作品展『BAUをめぐる冒険』が開催
- 住所
- 東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル1-3F
- 電話
- 03-5474-9001
- 営業時間
- 11:00-18:00
- 定休日
- 水曜日
*祝祭日の場合は営業 - 開催期間
- 2025年10月2日(木)~10月14日(火)
- 長谷川瑠美
外部ライター




























