こけしとそろばんの珠を用いた彫刻作品群
神宮前3丁目・NANZUKA UNDERGROUNDにて、東京を拠点とするアーティスト・ハロシ(Haroshi)による新作個展『ABACO』が開催される。2025年9月12日(金)〜11月9日(日)まで。
ハロシは、2003年より独学で習得した技法を駆使し、スケートボードデッキの廃材を用いた作品を制作。ストリートブランド「HUF」とのコラボレーションや、世界有数のスケートボード大会「BATB」のトロフィー制作など、現代ストリートシーンを象徴するアーティストの一人として支持を集めてきた。
本展では、人々に必要とされなくなり、中古市場で安価で取引されている「こけし」と「そろばんの珠」をモチーフにした新作彫刻を披露。ハロシが長い年月をかけて独自の視点で探求を重ねてきた日本の土着文化への関心、打ち捨てられたものへの尊敬や愛情が反映された作品群となる。
「ハロシの作品のコンセプトは救済にあります。傷だらけのこけしが投げ売りされているのを見た時に、飽きられて捨てられたトイストーリーズのバズ・ライトイヤーを思い出しました。その時、彼らのためになにかできるのではないか?と思ったのです。」(ハロシ ステートメントより抜粋)
"こけしを彫刻する行為"と"3Dプリンタなどの最先端技術"との対比に面白みを感じたハロシ。”コンピュータが計算する”という行為をアナログで表現するべく、そろばんの収集を開始。そろばん球に刻み込まれた膨大な記憶が、計算によってあらゆる物事を理解し、作り出そうとしている我々人間の歴史を象徴するかのように映し出される。
ハロシは、モノの歴史、物語、愛着を紐解いて作品を生み出す。原宿の街にも浸透するストリートカルチャーに身を置いてきた彼が、自身のルーツである日本の伝統文化に目線を向け始めた最新作品群、その新たな実践に注目してほしい。
■概要
ハロシ|Haroshi
ABACO
開催期間:
2025年9月12日(金)〜11月9日(日)
開催場所:NANZUKA UNDERGROUND
住所:東京都渋谷区神宮前3-30-10
営業時間:11:00-19:00
休廊日:日曜・月曜
■オープニングレセプション
開催日時:9月12日(金)17:00-20:00
★Art Week Tokyo 期間中のみ営業時間変更
開催期間:2025年11月5日(水)〜9日(日)
営業時間:10:00-18:00
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会場から徒歩4分。神宮前2丁目に点在する路上ギャラリーでは、絵画展『猫たちはどこへ消えた?』が開催中。猫の視点から消えゆく「商店街の街並み」の記憶を描き出す本展では、実際に神宮前2丁目の地元の方々へインタビューを実施して作品制作に取り組んでいます。都会的な原宿の街で、日本特有の商店街文化について再考する時間を過ごしてみてはいかが。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
神宮前・NANZUKA UNDERGROUNDで ハロシ(Haroshi)新作個展『ABACO』が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-30-10
- 営業時間
- 11:00-19:00
- 定休日
- 日曜・月曜
- 開催期間
- 2025年9月12日(金)〜11月9日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター


























