絵画のルールの内側と外側で
神宮前5丁目・「Gallery Common」にて、多様な技法で「絵画とは何か」を問い続けながら作品を制作するアーティスト・大﨑土夢による個展『制作の定理、ペインティングの真円』が開催される。期間は2025年6月7日(土)〜7月6日(日)まで。
大﨑土夢は東京と福岡を拠点に制作を行うアーティスト。絵画における「当たり前」の手順や構成をあえて逸脱し、多様な技法、色彩、形を用いて常に絵画表現の可能性を追及している。
同作家にとってGallery Commonで初の個展となる本展は、作家が長年にわたり探求してきた「絵についての絵」をユーモアと構造の両側面から表現した新作が展示される。制作の一環として行ったという瞑想体験や、大﨑がかねてより関心を寄せている物理学をモチーフに採り入れるなど「不可視のものを可視する」をテーマとしている。背景より先に描かれる前景。効率を反転させる筆の順序など、絵画のルールの内側と外側を行き来しながら、複数のモチーフを画面上で共存させる。
大﨑は「幼少期から青木繁、古賀春江といった郷土福岡の作家の作品に触れてきた環境、先人の作家たちが示した“貪欲に面白いものを取り入れる柔軟さ”のリスペクトが今日の制作に大きな影響を与えている」と、プレスリリースに語る。
気鋭のアートと感性が集い、新しいアートとの出会いを繋いでくれるGallery Common。絵を「描くこと」そのものが主題となる、新進気鋭の大﨑土夢による精緻かつ遊び心あるペインティングの世界を堪能してみて。
▪️概要
大﨑土夢 個展『制作の定理、ペインティングの真円』
開催期間:2025年6月7日(土)〜7月6日(日)
開催場所:Gallery Common
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
営業時間:12:00-19:00
電話番号:03-6427-3827
定休日:月曜・火曜
■作品クレジット
画像4:大﨑土夢《イメージの旅 #6 本制作 たんけんぼくのまち》, 2025, oil on canvas, H162 x W194 cm, courtesy of Gallery Common
画像5:大﨑土夢《イメージの旅 #6 本制作 たんけんぼくのまち》, 2025, oil on canvas, H162 x W194 cm
画像6:大﨑土夢《イメージの旅 #6 本制作 たんけんぼくのまち》, 2025, oil on canvas, H162 x W194 cm
画像8:Photo by Kohei Omachi (W)
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Gallery Commonから徒歩4分、tHE GALLERY OMOTESANDOで、泉谷しげるの個展「サイバーパンク展」が開催中。「漫画家になりたかった音楽家」と自認する泉谷が、70年代から描いてきた“サイバーパンク”の世界。アートが放つ「生の叫び」は、普遍的なアートから逸脱する大﨑土夢もまた「アートの叫び」と呼び共通するパンクさが漂っているかもしれない。会場のアートが放つ生命力に圧倒されるので、ぜひ合わせて訪れてみてほしい!
※敬称略
Text:Kozue Inaba
INFORMATION
Gallery Commonで大﨑土夢による個展『制作の定理、ペインティングの真円』が開催 ”絵についての絵”
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
- 電話
- 03-6427-3827
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月曜・火曜
- 開催期間
- 2025年6月7日(土)〜7月6日(日)

- オモハラリアルスタッフ
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