
ギャップに驚き!オモハラエリアの象徴的な場所や建物の現在と、さまざまな年代の風景を比較!
提供者の思い出とともに表参道・原宿の街の、過去と現在の姿を紹介する「オモハラみんなのフォトアルバム」。旧くは100年前(!)からの写真が編集部まで数多く寄せられています。
ご提供いただいた写真を見ながら、「あの場所はこんなだったのか!」「今こうなってるんだ!」など私たちも発見だらけ。そんな「オモハラみんなのフォトアルバム」の中から、本記事ではオモハラエリアを象徴する場所の現在と昔のギャップが明確に分かる写真をピックアップしてみました。
ちなみに、記事一番上の画像、今のオモハラのどこだか分かりますか?
答え合わせは【フォトアルバム】の該当記事にてチェック。
イメージしながら写真を見て、現在のどの場所なのか、その変遷に想像を巡らせて読んでみてください。
①1980年代:神宮前交差点 セントラルアパート
80年代を代表するカルチャーのるつぼ「セントラルアパート」。表参道・原宿の玄関口であり、“顔”である神宮前交差点に鎮座していた伝説的スポットを鮮明に捉えた写真です。現在はどんな変化を遂げているのでしょうか?
同じ場所の現在の写真
現在は東急プラザ表参道「オモカド」になっています。場所は同じでも、建物が変わるだけでイメージがガラッと変わりますね。
②1980年代:同潤会青山アパートメント
表参道の歴史を語る上で欠かせない、「同潤会青山アパートメント」。1980年に撮影されたこの写真では住居としてだけでなく、道路に面した区画にはショップが入っているのが分かります。さて、現在のどの場所に当たるかわかりますか?
同じ場所の現在の写真
表参道・原宿を訪れた人なら、当然わかりますよね!現在は安藤忠雄氏が設計した表参道ヒルズになっています。本館と隣接するようにして同潤会青山アパートメントの意匠を残した「同潤館」でその面影を垣間見ることができます。
③1980年代:原宿駅
1980年当時の原宿駅。場所は今も変わっていませんが、表参道口の出口が通りに対して側面側にあったというのはこの写真を見るまで知りませんでした。1924年築の木造駅舎の姿を鮮明に映した貴重な写真です。
同じ場所の現在の写真
すっかり近代的な姿に生まれ変わっている2024年当時の原宿駅。2025年以降、さらに開発が進み、どんどん周辺の様子が変わっていくことが予想されます。今の姿も、忘れないように目に焼き付けておきたいですね。
④1980年代:表参道・オリエンタルバザー
表参道でもかなり個性が際立つ存在感を放っていた1980年の「オリエンタルバザー」。神社仏閣のような見た目のインパクトも絶大で、日本の文化や伝統を伝える土産物屋として表参道で長年親しまれている老舗です。数年前まで表参道沿いでその姿を見ることができたので、場所を知っている人も多いのでは?
同じ場所の現在の写真
オリエンタルバザーがあった場所には、2023年2月からFENDIの旗艦店「パラッツォ フェンディ 表参道(PALAZZO FENDI OMOTESANDO)」が建っています。メタリックのミニマルな佇まいが新たな象徴として存在感を放っています。
オリエンタルバザーもまた、もともとの場所から徒歩1分、GYRE 表参道近くに移転して営業を再開しています。
⑤1960年代:表参道 七五三の写真
表参道周辺の、リアルな生活感が漂う一枚です。ファッションランウェイとしての立地的なブランドを確立し、観光客も集まる現代の表参道から考えると、アットホームなシチュエーションと晴れ着姿がとても新鮮に感じます。さて、表参道のどの辺で撮られたのでしょうか?
同じ場所の現在の写真
現在は表参道ヒルズのスターバックスコーヒー入口周辺が写真の位置になります。路面も石畳になり様変わりしていますが、たまに現在でも時期になると七五三姿の親子を見かけることも。
⑥1960年代:表参道・ガソリンスタンド
1960年代の表参道にはガソリンスタンドがあったって知ってました?車道に停められた車が今では信じられませんよね?現在のどの辺にあったのでしょうか?
同じ場所の現在の写真
ラルフローレン表参道がある周辺、「CA4LA」などが入る現・ピアザビル辺りがガソリンスタンドだったそうです。多くの人が行き交うこの場所に車がたくさん乗り入れていたというのは今となっては信じられませんね。
⑦1960年代・表参道の石燈籠
1969年の表参道の景色です。表参道の見慣れた石燈籠があるのを確認できますが、実は、通常ある場所とは違うというのがこの写真の面白いところ。
同じ場所の現在の写真
現在のApple Store 表参道がある辺り。神宮前4丁目の歩道橋から撮られた写真です。灯籠はもちろんここにはなく、もう少し先の青山交差点付近に移動しています。では昔の写真が撮られた当時、灯籠がなぜこの場所にあったのか?その全容は記事にて紹介しています。
⑧1970年代・表参道歩行者天国
1978年の表参道の一幕を収めた写真です。1990年代まで施行されていた表参道の歩行者天国の様子。施行されてから間も無くの賑わいが感じ取れます。今となっては想像できない1枚はどこから撮られたのでしょう?
同じ場所の現在の写真
表参道・神宮前5丁目の歩道橋からの現在の写真。表参道に来たら、歩道橋の上から一枚は撮るであろう欅並木のアングルです。歩行者天国がなくなった今は、ここに人があふれていたことを想像するばかりですが、またいつか見てみたい景色ですね。
⑨1980年代:表参道 オリンピアフードライナー
1980年に撮られた表参道の写真。かつてはここに高級スーパーマーケット「オリンピアフードライナー」がありました。青山通りの「紀ノ国屋」、広尾の「ナショナル麻布」などと並び、外国の輸入食材が買えたそうです。一体、どこにあったのでしょうか?
同じ場所の現在の写真
オリンピアフードライナーの現在は、コープオリンピア併設の中華料理店「南国酒家」となっています。「南国酒家」に行ったことがある人はピンと来るかもしれませんが、1階の待合室から地下1階の客室へと降る象徴的なエスカレーターはスーパーマーケットの名残りなのです。
⑩1970年代:セントラルアパートから見渡す神宮前交差点
最後は再び、神宮前交差点。これはセントラルアパートの屋上から撮られた写真です。向かいの大きな建物は「オリンピアアネックス」と呼ばれ、一階には高級テーラーが入っていたそうです。現在はどのようになっているのでしょう?
同じ場所の現在の写真
かつて、オリンピアアネックスがあった場所には東急プラザ表参道「ハラカド」が建っています。2024年にオープンしたハラカドは1周年を迎えましたが、街の顔として今後も「オリンピアアネックス」や「セントラルアパート」のように文化を発信し、表参道・原宿に語り継がれてほしいですね。記事では1969年の写真も併せて掲載しています。
いかがでしょうか?今と過去の姿を見比べてみると、自然と未来のことを想像してワクワクしませんか?姿を変え、なくなっていってしまう表参道・原宿に思いを馳せてみると、街を歩くときの感じ方に一段と深みがますかもしれません。ぜひ、【オモハラみんなのフォトアルバム】で提供者の方の思い出とともに、街の過去、現在、未来を行き来してみてください。