
街を歩きながら、コミュニケーションを育むJumpeiさんに聞く、オモハラの今昔
日々、さまざまな人たちが集まる表参道・原宿エリア。それぞれの街の楽しみ方を紐解くスナップ&インタビュー企画。その人それぞれの表参道・原宿に関する、パーソナルな今日のことと昔のこと。街行く人のそれぞれの視点を通じて“オモハラ観”を覗く。
今回オモハラについて語ってくれたのはJumpeiさん
住んでいるところ:神奈川県・横浜市
年齢:26歳
職業:美容師
オモハラエリアの好きな場所:店の前の道、青山ブックセンター
Instagram:@jumpei_okamoto
NOW : 今日はオモハラヘ何しに?
青山通り近く、クラシカ表参道や1LDK AOYAMAの並びにある「JENO by apish 」というサロンで美容師をしてます。今はちょうど合間の休憩中ですね。最近は映画などの現場にもスタイリングチームとして参加することもありますが、週のほとんどはこうして表参道でサロンワークをしています。
ふらっと外に出た時の職場近くの雰囲気が好きで、よくカット後のお客様ともそのまま散歩したりします(笑)。サロンを出てから青山通りにかけてお客様と散歩する一本道が大好きです。髪を切るだけじゃ物足りない、でも長話するほどのものでもない。ちょうどいい時間と距離の道なんですよ。
合間に青山ブックセンターで本を探しに行ったりします。以前、お客さまのパーマの待ち時間にふと思い立ち、青山ブックセンターまで走って、その方が好きそうな本を一冊買って「良かったら読んでみてください」とご提案したこともありました(笑)。
THEN:初めて表参道・原宿に来たのは?
今から7年前、美容の専門学生として上京しました。そのとき、一緒に上京したファッションデザイナー志望の友人に連れられて、表参道に来たのが最初です。
表参道を彩るブランド店、DiorやLouis Vuitton、GUCCI、FENDI、などを練り回ってる時期がありました。当時は買えるわけもなく、ただ入っては緊張しながら品定めをするだけでしたが、今となっては一流のクリエイション、接客、商品、いいものを見て、触れて、知るきっかけになったと思います。連れてってくれたTくんありがとう!!
そうしているうちに、徐々にファッションに深く興味を持ち始めました。最初は憧れの感情しかなかったんですが、今では表参道・原宿エリアは自分の感性を高めてくれるホットスポットのような街となりました。
MASSAGE TO FAVORITE:表参道・原宿の好きな場所に一言
青山ブックセンターさんへ。一見普通の本屋さん、だけどそこには専門書や読みたかった本が勢揃い。かゆいところに手が届き、仕事のアイデアがどんどん湧く、好奇心の沼にハマっていくような本の陳列はいつ訪れても感動します。青山ブックセンターさんに見習って、仕事ではお客さんに合わせた空間作りや雑誌選びを意識しています。ありがとうございます!
◆Photo by Jumpeiさん/オモハラでの3枚
シザーケースを付けたまま、通りを歩いていたJumpeiさん。散歩する美容師さんは意外と珍しいかもと、声をかけた。前回登場してくれたsyokoさんを切ったのもJumpeiさんである。そんなJumpeiさんは、お客さんとのコミュニケーションを大切にする心の人。お客さんに了承を取った上で、その日切った友人の写真を送ってくれた。夜はカットの練習を欠かさず、そのあとはお姉さんと青山のイタリアンバルで食事。姉弟仲も良くJumpeiさんの温かな人柄は家族によって育まれたんだなあと感じさせる。表参道・原宿の街で、髪を切る以上のひとときをお客さんに提供するJumpeiさんにリスペクトだ。
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:Tota Mizutani