本展は二部構成で開催。2025年4月〜5月にかけて行われた第一部に続き、第二部について追記する。
現実はあやふやで不確かなもの
南青山3丁目のSCÈNEにて、アーティスト・佐藤誠高(さとうなりたか)の個展「Wink」第二部が開催。本展は二部構成で開催され、2025年5月まで開催されていた第一部「Wink」に続き、第二部となる「Wink II」がスタートする。期間は2025年6月21日(土)〜7月12日(土)まで。
佐藤誠高は1980年、愛知県生まれ。「リアル」をテーマに、極めて緻密に描かれた鉛筆画の上から絵の具を重ね、人物の瞳や花の花弁などを抽象的な筆致で塗りつぶす作品を制作する。2021年にSCÈNEにて個展「Dancing on the Edge」を開催。2025年5月には、GALLERY TARGETが出展した、台湾のアートフェア「Taipei Dangdai 2025」にFace Okaらとともに参加。
コラージュ作品を初めて発表した第一部に引き続き、第二部では、全て新作となる大型のペインティングを多数展示。およそ2メートル幅の作品も出展予定で、鉛筆による生命力のたぎった書き込みと、抽象的で大胆に塗りつぶす絵の具が重なり合う。何ヶ月もかけて書き加えられるという鉛筆画から成る作品には圧倒的「リアルさ」が存在している。
今回の展示について、佐藤は「見ようとしなかったものを見ることで、確かであったはずのものが容易に不確かなものとなります。広く深く見ようとすればするほど、現実はあやふやで不確かなものであると知るかもしれません」とコメント。
さまざまな情報が交錯するオモハラの街。南青山のSCÈNEを訪れて、覆い隠された先にある「リアル」を見つめてみてはいかがだろうか。
■画像クレジット
Nocturne, 2025, pencil, acrylic, paper, wood panel
1.Palette 8; Palette 1; Palette 2; Palette 11, 2025, pencil, acrylic, paper, wood panel
/ ©Naritaka Satoh courtesy of SCÈNE
■概要
佐藤誠高「Wink」
開催期間:第二部 2025年6月21日(土)〜7月12日(土)
※第一部は終了しました
※Public Day(木曜、土曜)以外は招待制・予約制。招待状をお届けした方のみご予約いただけます。
※毎週木・土曜日のパブリックデーは、どなたでもご予約なしでお越しいただけます。
場所:SCÈNE
住所:東京都港区南青山3-15-6 Ripple Square D, B1
時間:12:00〜18:00
休廊日:日、月、祝
>>編集部推薦!ハシゴNavi
SCÈNEから歩いて約7分の場所にあるYUGEN Galleryにて、韓国・ソウル発のアート・コレクティブ C.P.S(Complex Seoul)による展覧会「COMPLEX」が開催中。あらゆる心の“複雑さ”をアートに昇華する本展は、佐藤誠高が展示に寄せる、「現実はあやふやで不確かなものである」という言葉にもどこか共鳴しているような。気になる人はぜひハシゴしてみて!
※敬称略
Text:miwo tsuji
Text:Kozue Inaba
INFORMATION
南青山・SCÈNEにてアーティスト・佐藤誠高の個展「Wink」第二部が開催 鉛筆で描く圧倒的リアル
- 住所
- 東京都港区南青山3-15-6Ripple Square D, B1
- 営業時間
- 12:00〜18:00
- 定休日
- 日、月、祝
- 開催期間
- 第二部:2025年6月21日(土)〜7月12日(土)
