身の回りの大切なものに向けられる「眼差し」
神宮前2丁目のMAHO KUBOTA GALLERYにて、写真家・長島有里枝による個展「ガレージセール」が開催。期間は2025年3月21日(金)〜4月26日(土)まで。
長島有里枝は、1973年東京生まれの写真家。アイデンティティや家族など、
本展では、愛猫・愛犬を捉えた新作のモノクロプリントや彫刻をはじめ、日常生活や家事の場面を切り取った「家庭について/about home」のシリーズやアメリカの各地でカメラにおさめた植物のシリーズ「wild flowers」 など、これまで当ギャラリーで発表してきた作品にドローイングを加えて展示。
長島は本展にあたって「手を動かして制作をしたかった」と語っており、新作のモノクロプリントは長島自身が暗室に入ってプリントしたという。また、これまで「長島有里枝 ケアの学校」や「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(2024年 国立西洋美術館)で制作プロセスを公開してきた愛犬の木彫作品が、本展ではさらに進化した形で展示されるのも注目ポイントだ。
本展のキーワードでもある「セルフポートレイト」「静物」「動物」「風景」。これらは長島にとってかけがえのないテーマであると同時に、18世紀の女性アーティストたちが社会的な制約の中で選ばざるを得なかった数少ないモチーフでもあったと言われる。長島がこれらのテーマにどのように向き合い、新たな表現へと昇華させているのか。原宿の閑静な通り沿いに佇むギャラリーで、じっくりと向き合ってみてほしい。
■画像クレジット
©︎Yurie Nagashima
■概要
長島有里枝「ガレージセール」
発売期間:2025年3月21日(金)〜4月26日(土)
場所:MAHO KUBOTA GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
時間:12:00〜19:00
休廊日:日、月、祝
入場料:無料
>>EDITOR’S VOICE
MAHO KUBOTA GALLERYから歩いて約3分の場所にあるEUKARYOTEでは、現代美術家・松田将英によるディレクション展「01000011 01101100 01100001 01110011 01110011 01101001 01100011」が3月30日(日)まで開催中。7名のアーティストの作品を通して、技術がクラシックとなった未来にはどんな風景が広がっているのかその景色を覗いてみよう!
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
神宮前・MAHO KUBOTA GALLERYにて写真家・長島有里枝の個展が開催 愛猫・愛犬を捉えた新作を披露
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
- 電話
- 03-6434-7716
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 日、月、祝
- 開催期間
- 2025年3月21日(金)〜4月26日(土)
