現在の先鋭性がクラシックとなる未来を覗く
神宮前3丁目・外苑西通り沿いのEUKARYOTE(ユーカリオ)にて、現代美術家・松田将英によるディレクション展「01000011 01101100 01100001 01110011 01110011 01101001 01100011」が開催される。2025年3月14日(金)〜 3月30日(日)まで。
松田将英は、ポストデジタル時代におけるプロトコルや記号を転用し、その潜在的な意味を顕在化させることをテーマに活動するアーティスト。過去には、同ギャラリーで、参加型アート作品展「White Magazine」、インスタレーション展「Extreme Conceptual」を開催している。
表現の新たな形式を確立する作家や、美術の枠を超えて分野横断的な創造活動を展開する同時代の作家たちにスポットを当てる本展。「Classic」をバイナリーコード(コンピューターが直接解釈して実行できるプログラミングデータの基本形式)に変換したタイトルは、現在進行形の先鋭性が未来のクラシックとなる可能性を示唆している。
参加作家は、オモハラエリアでのグループ展にも多数出展し、都市と青年を題材にコンセプチュアルで物語的な表現を行なうGILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAEをはじめとした7名。
インターネット上のイメージにコントロールされた消費行動を観察する臼井達也や、テクノロジーを活用した作品制作に取り組むヌケメ、発信され続ける膨大なイメージや理論を参照して物事に対する視点の変化を促す「SYSTEM OF CULTURE」と、現代のテクノロジー動向を的確に見つめる作家が作品を展示。
また、身体性の生々しさや感情と現代のテクノロジーを対峙させる山内祥太や、生きている身体を持つこととその存在についてをテーマとする須田日菜子など、「身体性」を軸とした作品制作を行う作家も作品を披露する。
先鋭的なテクノロジーを盲信することなく、丁寧に見つめる作家陣の作品。技術がクラシックとなった未来にはどんな風景が広がっているのか。時代の先端を形作ってきた外苑西通りエリアに位置するギャラリーにて、その景色を覗いてみて。
■概要
「01000011 01101100 01100001 01110011 01110011 01101001 01100011」
開催期間:2025年3月14日(金)〜 3月30日(日)
開催場所:EUKARYOTE
住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3
営業時間:12:00-19:00
休廊日:月・火
★3/14・15は「GAIEN NISHI ARTWEEKEND」の一環として開催
[参加作家(50音順)]
臼井達也/GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE/SYSTEM OF CULTURE/須田日菜子/ヌケメ/松田将英/山内祥太
カウンセラー:吉田山
協力:LEE SAYA/CON_
デザイン:川島大地
■オープニングレセプション
開催日時:2025年3月14日(金)18:00-21:00
>>EDITOR’S VOICE
本展覧会も参加する、外苑西通りをアートで繋ぐ回遊イベント「GAIEN-NISHI ART WEEKEND 2025」が3日間にわたって開催中です。70年代、気鋭のファッションデザイナーたちが集った、通称”キラー通り”と呼ばれるエリアにて、現在の東京アートシーンを体感できる本イベントをお見逃しなく。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
外苑前・EUKARYOTE(ユーカリオ)で現代美術家 松田将英によるディレクション展が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-41-3
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月・火
- 開催期間
- 2025年3月14日(金)〜 3月30日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター
