世界をどのような解像度で見ているのか
南青山5丁目、小原流会館 B1FのOtherwise Galleryにて、安藤瑠美による個展「TOKYO NUDE - boundary -」が開催される。2025年3月7日(金)〜4月12日(土)まで。
レタッチャー/フォトグラファーとして活動する安藤瑠美。2020年より、レタッチ技術を駆使し、「虚構の東京を写真で作る」ことをテーマにしたシリーズ 「TOKYO NUDE」を発表。過去には本ギャラリーの前身であるhpgrp GALLERY TOKYOで、個展「TOKYO NUDE - reflective city -」(2022)を開催している。
現実の風景でありながら絵画的なフラットさを持ち、少しの違和感と独特の視覚体験を生み出す「TOKYO NUDE」シリーズ。広告、窓、室外機といったノイズを消去し、都市の風景を極限まで研ぎ澄ますことで、東京という都市の本質を浮かび上がらせる。
本展では、新たな試みとして「解像度の劣化」と「コラージュ」による視覚的再構築を取り入れた作品を披露。意図的に解像度を落とし、写真が抽象画へと変容するプロセスを作品に組み込むことで、一つの画面内に異なる解像度を共存させ、「境界」というテーマをより際立たせる。
「鑑賞者が世界へ向ける解像度(虚実も含めて)は様々であり、それによって同じ風景でも全く違った捉え方をしているはずです。この作品では、そうした解像度の違いを同居させることで境界を顕著化していきたいと思います。」(安藤瑠美 ステートメントより抜粋)
建物や人、広告からアートまで、さまざまな情報が溢れているオモハラエリア。そこに位置するギャラリーで、安藤が表現する東京という都市の新たな表象を見つめてみてほしい。
■概要
安藤瑠美 個展「TOKYO NUDE - boundary -」
開催期間:2025年3月7日(金)〜4月12日(土)
開催場所:Otherwise Gallery
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日・月・火
>>EDITOR’S VOICE
会場から骨董通りを渡って徒歩2分のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて、窪塚洋介 個展「身土不二」が開催中。陶芸作品(大阪でも過去二度個展開催)に加え、新たな試みとしてドローイング作品も多数展示されています。本人在廊時のレポート記事も合わせてチェックして、ぜひ会場に足を運んでみてください。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
南青山・Otherwise Galleryで安藤瑠美 個展「TOKYO NUDE - boundary -」が開催
- 住所
- 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 日・月・火
- 開催期間
- 2025年3月7日(金)〜4月12日(土)
- 長谷川瑠美
外部ライター
