
陶芸作品からドローイングまで 等身大かつ際限のない自由な表現
南青山5丁目・Akio Nagasawa Gallery Aoyamaで、窪塚洋介さんによる個展「身土不二」が、2025年4月4日(金)まで開催中だ。
自身が19歳から24歳までを過ごし、フラストレーションや憧れなど、言葉では表し尽くせない何かを感じ切ったという"ホーム"・オモハラエリアでの個展開催。性別問わず憧れの存在としてその魅力を放ち続ける窪塚洋介さんの、アーティストの側面をぜひ見たい!編集部内でもファンが多い、窪塚さん。在廊される日ということもあり、ギャラリーへ足を運んだ。
骨董通り横の路地裏を奥へ奥へ進むと、シックな外観の3階建ての建物に到着。こちらの2階が、個展会場のAkio Nagasawa Gallery Aoyama だ。
入り口には、TAKAY氏による撮り下ろし写真集が目印として置かれているのですぐ分かるはず。道すがら、サイン入り写真集を持ち帰る方々とも多数すれ違った。
窪塚洋介さんが在廊を告知していた日だったこともあり、会場にはすでにたくさんの来場者が。入り口扉からギャラリー奥まで、写真集やTシャツの購入&サインの行列ができていた。
慌てずゆっくり入場。入り口横に早速、今回の個展タイトル作品「身土不二」が。仏教用語で「身と土、二つにあらず」、つまり"人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にある"という意味を持つとか。
東京では初開催となる本個展(大阪にて過去に二度、陶芸展を開催)では、陶芸作品80点に加え、新たにドローイング作品も披露。陶芸作品は棚に乗り切らず、床にまでたくさん!3月5日(水)に作品の入れ替えも実施するそうなので、何度足を運んでも新鮮な気持ちで鑑賞を楽しめる。
陶芸作品は、荒々しさを残したものや、表面をなめらかにして美しく均質が取れたもの、動物や臓器を模したものなど、その瞬間のインスピレーションに沿ったように全く異なる表現の作品が並んでいて、その幅広さに驚く。
心情のままに流れるように綴られる言葉は、力強い筆圧ながら、その奥にある曇りのない澄んだ声を丁寧に聞き取っているかのようで、自分の内側と真摯に向き合う在り方が伝わる。
自身の名前をダイナミックに書き綴った作品も。"唯一無二の自分"、その存在をただ受け止めて生きる確固たる信念のようなものが感じ取れる。
本人ともご対面。写真撮影も快く引き受けてくださって、とっても気さくな方だった。窪塚洋介さんを中心に仲間やファンが集まる在廊日も特別感があってワクワクしたけれど、静かなギャラリーの中で作品の放つバイブスとともに鑑賞するのも良さそうだと思った。
ぜひギャラリーに足を運んで、その飾らない人柄と際限のない自由な感性に触れてみてほしい。
■窪塚洋介 個展「身土不二」
開催期間:2025年2月11日(火・祝)〜 2025年4月4日(金)
開催場所:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所:東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
電話番号:03-6427-9611
営業時間:11:00-13:00/14:00–19:00
休廊日:日・月・火
※3/14、4/4は11:00-16:00まで
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Text:Rumi Hasegawa
Photo:OMOHARAREAL編集部
- 長谷川瑠美
外部ライター
