鮮烈な色彩とユーモアで描くロブスター
神宮前5丁目・tHE GALLERY OMOTESANDOで、フィリップ・コルバート(Philip Colbert)による個展「PHILIP COLBERT」が開催される。2025年1月24日(金)~2月16日(日)まで。
フィリップ・コルバートはスコットランド生まれ、ロンドン在住の作家。エネルギッシュな彼の作品は、ポップアートや美術史に対する新しいアプローチによって、国際的な評価を得ている。また、現実における展示と並行して、仮想空間上のプラットフォームやビデオゲームを通じて作品を精力的に発表。
コルバートの作品には、彼の分身のようなカートゥーンのロブスターが登場する。これは、サルバドール・ダリの「ロブスターの電話」に着想を得たもの。自らがロブスターの分身になることで、シュールレアリズム的構想をポップアートの領域に昇華させていくことを基本コンセプトとしている。
ポップな見た目とは裏腹に、歴史画に基づき美術史の文脈に連なった題材を用いるコルバートの作品。ここには、デジタル文化や大衆文化といった最新のものと、歴史画や現代美術理論などの美術史的なものを作品内で関係づけ、それらを探究するコルバートの狙いがある。
「彼の描くロブスターは、(商業主義に成り果てた)ポップアートに対してNOを突きつける闘士である。アートに対する絶対的な愛情、を僕は彼の作品から感じるのだ。」(キュレーター・米原康正 コメントより抜粋)
"ロブスターになったとき、私はアーティストになった"と発言するコルバート。原宿にやってきた鮮烈なロブスターは、ポップアートがいつまでもアートであるための道しるべとなってくれるはず。
■概要
Philip Colbert exhibition「PHILIP COLBERT」
開催期間:2025年1月24日(金)~2月16日(日)
開催場所:tHE GALLERY OMOTESANDO
住所:東京都渋谷区神宮前5-16-13 SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:月曜・火曜
>>EDITOR’S VOICE
会場から徒歩4分のGallery Commonで、光を探求するアーティスト・Waku Fukui 個展「在在」が開催されます。ネオンライトを変幻自在に操り、”光を自由にする”ことを試みる幻想的な空間へ、足を踏み入れてみてください。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
tHE GALLERY OMOTESANDOでフィリップ・コルバート 個展「PHILIP COLBERT」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-16-13 SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月曜・火曜
- 開催期間
- 2025年1月24日(金)~2月16日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター