街の記録(写真)と人の記憶(思い出)を編む
OMOHARAREALが新たにスタートしたプロジェクト参加型コンテンツ「オモハラみんなのフォトアルバム」のファーストアーカイブが公開開始。
「オモハラみんなのフォトアルバム」は表参道・原宿のさまざまな年代の街の記録(写真)と人の記憶(思い出)を集め、ご提供者様のエピソードとともにアーカイブしていくプロジェクトだ。
今回公開された「Chapter1 〜80's」は1980年代までの写真をセレクト。旧くはおよそ100年前の写真も掲載している。今後も、写真と思い出のエピソードを定期的に追加掲載。公開されている80年代までの写真ももちろん、別の年代の写真シリーズも公開に向け準備中だ。写真とエピソードの募集は常時継続して行っていく。
90年代から2010年代の表参道・原宿の写真を猛烈に求めています!
編集部ではこれまでに記事に協力してくれていた人たちはもちろん、写真をお持ちの個人や地域の店、メディア、団体、さまざまな方々を訪ね歩き、 ご協力を仰ぎながら写真と思い出の収集を続けている。
今後、特に力を入れて集めていきたいのが90年代〜2000年代の表参道・原宿の写真だ。裏原宿カルチャーが隆盛していたこの時期の写真というのは、意外にもとにかく見つけることが難しい。
と、いうのも90年代初頭から2000年代前半にかけては、カメラ付きケータイが存在しないインターネット黎明期。使い捨てカメラからパソコンの普及によってコンデジに移行していく過渡期のために、現像した写真自体がない。メモリーカードがない、こんな具合でほとんど個人の手元に残っていないというパターンが今のところ多い。さまざまな人に打診を続けているが、なかなかサルベージするのに苦戦してしまっている。
90年代〜2000年代の写真、持ってるよ!という人はぜひご連絡ください。みなさんから集めたピースを編んでいき、ひとつの大きな街の多層的な歴史と姿を浮かび上がらせていく参加型のプロジェクト。あなたもOMOHARAREALで記録(写真)と記憶(思い出)を語ってみませんか?ぜひ、楽しみながら参加していただきたいです!メールや電話、お手紙や写真を郵送していただいてもかまいません。ご参加希望の方は住所、氏名、ご連絡先を明記の上、以下までお気軽にお問合せください。
■連絡・送付先■
OMOHARAREAL編集部
(株式会社 CityLights Tokyo内)
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前 5-29-9 #802
TEL:03-6434-1105
MAIL:info@omoharareal.com
「オモハラみんなのフォトアルバム」が目指すもの
以前コラムにも【STATEMENT】として、詳しくこの企画について掲載したが、そもそもなぜこのようなコンテンツを作ったのか。集まった写真とエピソード、撮影された背景をOMOHARAREALサイト内に集約し、誰でも表参道・原宿の歴史を、さまざまな人たちの思い出とともに見られるアーカイブを構築することが目的だ。
それはOMOHARAREALでも記事を制作する上で感じた、過去の街の写真を探す苦労も動機のひとつ。文化の歴史が多層に及ぶ表参道・原宿だからこそ、事細かな街の姿を記録する必要があると、OMOHARAREAL編集部は考えている。これまでも良い写真があれば、著作権者にコンタクトを取り、交渉の上で記事の写真を集めてきたが、なかなか「これだ!」という写真に巡り合えることは難しい。
さらに有料のストックフォトサイトを除けば、ネット上でよく見かける表参道・原宿の過去の写真は著作権の保有者に無断で転載されているものが多く、写真の大元がわからないこともさらに事態を複雑化させる要因だ。
地域の営みを感じられる素朴な時代から、アバンギャルドな若者たちが闊歩する時代のコントラストが、表参道・原宿の一般的なイメージかもしれない。しかし実際は、その変遷を辿るともっと緩やかに、緻密なグラデーションを描いて今のオモハラがある。
そんな街の魅力をより深く知ってもらいたい。編集部でも提供された写真を見るたびに驚きや発見があって、街を見る視点はどんどん立体的かつ多角的に変化していっている。知っている人には懐かしく、知らない人には新鮮な街の姿、その輪郭をより明確に、かつ解像度を上げるために作ったコンテンツがこの「オモハラみんなのフォトアルバム」である。
誰もがアクセスできて、閲覧できる環境を作ることで、知られざる街の歴史や魅力を共有していくようなプラットフォーム、あるいは世代間のコミュニケーションハブとして、このコンテンツが機能してくれることを祈りたい。街の歴史がひとつの共通言語となり、さまざまな世代を繋ぐ架け橋となれば嬉しい。
まずはそのはじめの一歩。第1弾ラインナップ「Chapter 1 〜80's」を、年末年始の帰省に合わせてじっくりと閲覧してみてほしい。もし「協力できるかも」と思った人は帰省した実家の引き出し、クローゼットに眠ったアルバムを引っ張り出し、友人、家族と思い出話に花を咲かせながら表参道・原宿の写真を探してみてほしい。
OMOHARAREALでは「Chapter 1〜80's」も引き続き、今後公開予定の「Chapter 2 90's〜」を一緒に作ってくれる協力者を募集。我こそは表参道・原宿の90'sカルチャー通!そんな猛者からの連絡も大歓迎だ。むしろありがたいです。教えてください。街によく通って写真を撮っていた人、住んでいた人、働いていた人、今も働いている人や通っている人。幅広く、写真のご提供の連絡をお待ちしています。