原宿生まれ生命体、その最新形態
南青山4丁目のFeb gallery Tokyoで、「SKOLOCT(スコロクト)」の個展「MONEY」が開催。期間は2024年11月1日(金)〜11月24日(日)。
SKOLOCTとは、中野毅のアーティスト名であり、作中に登場する生物の名前でもありファッションブランドでもある。絵画、壁画、衣服、ジュエリーなど、あらゆる形に姿を変えながら展開する謎多き生命体・SKOLOCTをモチーフに、「ART GANG MONEY」(アートギャングマネー)という独自の理念を掲げて活動している。神宮前・GALLERY TARGET移転前最後の個展や、本展と同じくFeb gallery Tokyoでの個展なども記憶に新しい。
本展では、招き猫のように人々に富をもたらす“ラッキーチャーム”シリーズを発表。これまで平面の作品はスプレーやアクリル絵の具を使ったペイントを中心としていたが、本展ではオイルパステルのドローイングが30点以上制作された。さらに“ぬいぐるみ時計”という、街や物、人に寄生して繁殖してきたSKOLOCTが別の生命体(既存のキャラクター)を完全に乗っ取ったような作品も展示する。
海外セレブやラッパーも原宿に来たらSKOLOCTの元を訪れるほど、その影響力はグローバルに波及し、留まることを知らない。その上で「地球を揺るがすようなものを作りたい」という中野氏の思いを挑発的に、堂々と、そして立体的に具現化した世界観と作品を会場で堪能してほしい。
2024年もファッションブランド「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」とのコラボレーション10周年記念展を行うなど、精力的な活動を続けているSKOLOCT。ビルの壁面や絵画、タトゥーやジュエリーなど、さまざまな媒体を経て、トランスフォームしてきた原宿生まれの生命体は、さまざまなカルチャーを内包し、拡張されてきた表参道・原宿の街の特徴を色濃く反映している。その最新形態の顕現を見逃すことなかれ。
■概要
SKOLOCT solo exhibition "MONEY"
開催期間:
2024年11月1日(金)〜 11月24日(日)
開催場所:
Feb gallery Tokyo
住所:
東京都港区南青山4-8-25
営業時間:
13:00-20:00
定休日:
月曜(11月4日は営業)
>>EDITOR’S VOICE
Feb gallery Tokyoから徒歩8分。南青山3丁目のアートスペース「void+」では、デザイナーで彫刻家の五十嵐威暢(いがらしたけのぶ)による個展「POSTERS & PAPER WORKS」が2024年11月16日(土)まで開催中です。約50年にわたりアーティスト活動を続ける五十嵐の“発見と発明の挑戦”を続ける人生を覗きに行ってみてください。
※敬称略
Text:Kosuke Hori
INFORMATION
南青山・Feb gallery TokyoでSKOLOCT 個展「MONEY」が開催 新シリーズとなる作品を発表
- 住所
- 東京都港区南青山4-8-25
- 電話
- 03-6459-2062
- 営業時間
- 13:00〜20:00
- 定休日
- 月曜(11月4日は営業)
- 開催期間
- 2024年11月1日(金)〜 11月24日(日)
- オモハラリアルスタッフ
OMOHARAREAL編集室