【Direct News】街を歩いて発見したトピックスを紹介
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神宮前3丁目のキラー通り沿い。アートチーム・SIDE CORE(サイドコア)による展覧会「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」が行われている、ワタリウム美術館で大規模修復工事が開始されている。
ギャルリーワタリを前身とするワタリウム美術館は同地に1990年9月に開館。およそ34年の歴史を持ち、表参道・原宿における現代アートの殿堂だ。
イタリアの建築家マリオ・ボッタによる縞模様の建築は通り沿いでも一際目を引く建物であったが、工事中でも“らしさ”全開で存在感を放ちながら、修復工事が進んでいる。
この工事用のカバー、現在展示を行なっているSIDE CORE、ブラジル在住の双子の兄弟からなるアーティストデュオ・オスジェメオス(OSGEMEOS)、アメリカ・サンフランシスコ発の世界的なグラフィティライター・アーティストであるバリー・マッギー(Barry McGee)、3者のアートが一堂に会しているのだ。これだけで見応え抜群。すごすぎる。
壁面クレジットもしっかり記されている。
しかも、オスジェメオスとバリー・マッギーは来年展覧会をワタリウム美術館で行うことが予告されているではないか!修復工事と合わせて、工事用カバーを使っての告知とは、なんとも洒落ている。
ショップでは、SIDE COREとバリー・マッギーのコラボTシャツも販売されており、購入するとSIDE COREのアートワークが入った特別な紙袋に入れてくれる。こんな可愛い袋捨てられないので、ボロボロのシワシワになるまで使おう。修復の字が“覆”なのもポイント。
今回の改修はワタリウム美術館を未来に繋げるために老朽化した箇所を補修するもので、34年の歴史の中でところどころガタが来ていた部分を、このタイミングで思い切って修繕するという。ちなみに展示やショップ、カフェ、地下のオンサンデーズやギャラリーは通常と変わらずに営業中。安心して中に入ってみてほしい。
34年間の歴史を写真で振り返るドキュメント動画も年代別に用意されていて、通りからQRコードで読み取ることができる。ストリート(路上)と繋がる仕組みというのがなんともワタリウムらしく、現在開催中のSIDE CORE展にもハマっていて素晴らしい。11年前のアーティスト・JR(ジェイアール)の写真で覆われた、ワタリウム美術館は個人的にも思い出深い。
「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」ではワタリウム向かいの空き地にも路上展示があるので訪れた際はお見逃しなく。
SIDE CORE browin’in the wind(2023)
そして建物の屋上から ワタリウム修復を見守るネズミくん。彼も展示の一部なので目を凝らしてみてね。
この姿のワタリウムも、修復工事期間でしか見られないので、ぜひ写真とその目に焼き付けておくことをおすすめする。
■概要
SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット
開催期間:2024年8月12日(月・振休)〜12月8日(日)
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
時間:11:00〜19:00
定休日:月曜(8/12、9/16、9/23、10/14、11/4は開館)
入館料:
大人 1,500円
大人ペア 2,600円
学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名様まで)1,300円/小・中学生 500円
*会期中、ご本人は何度でも展覧会へ入場できるパスポート制チケット。再入場の際、ご本人であることを証明するものをご提示下さい。
Text & Photo:Tomohisa Mochizuki
- マネージャー
- 望月トミー智久
tommy