表参道交差点に巨大LEDが出現
表参道交差点角地のイベントスペース・OMOTESANDO CROSSING PARKで、ライゾマティクス(Rhizomatiks)による展覧会「recursive」が開催中。2024年10月3日(木)まで。表参道と栄(名古屋)を拠点とする「anonymous art project」主催の展示となる。
ライゾマティクスは、真鍋大度・石橋素が主宰するクリエイティブコレクティブ。技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に活動を展開している。これまで、ビョーク(Björk)、Perfume、ELEVENPLAYなど世界的に活躍するアーティストと数多くのコラボレーションを手がけ、メディアテクノロジーと身体性の関係を実践的に探求し続けている。
現代アートギャラリー・KOTARO NUKAGA(天王洲)で開催中のライゾマティクス個展「Rhizomatiks Beyond Perception」の発展的内容となる本展。キュレーターに長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)を迎え、「AIの再帰的な自己学習と創造性の進化」をテーマに、屋内外のスペースを活かした新作映像作品などを発表する。
表参道交差点に面した屋外展示スペースには、大型LEDと、LEDの画面そのものを映すカメラを設置する。LEDはAIモデルが生成した結果を表示し続け、AIモデルはカメラに映し出される自己の姿を用いて、モデル自体を進化させ続けるという仕組みとなっている。
また、屋内展示スペースでは、AIモデルの再帰的な学習過程を観察することができる。本作品では、AIの自己学習に”カメラに映る鑑賞者自身の姿(=人)”が介在することで、モデルの崩壊を回避して進化し続けることを促す。屋内外の展示を通して、単なるフィードバックや機械的な学習を超えた、AIの創発的な表現の実現を目指す、その全容を作品として披露していく。
鑑賞者の存在が、AIの創造性にどのような影響を与えるのか。ライゾマティクスが切り拓く、AIと人間の共創による新しい芸術体験を、表参道のど真ん中で味わってみてはいかがだろう。
■概要
ライゾマティクス「recursive」
開催期間:2024年9月14日(土)〜10月3日(木)
開催場所:OMOTESANDO CROSSING PARK
住所:東京都港区南青山5-1-1
営業時間:10:00-20:00
定休日:会期中なし
入場料:無料
キュレーター:長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)
主催:anonymous art project
協力:KOTARO NUKAGA
■「Rhizomatiks Beyond Perception」
「AIと生成芸術」をテーマに、創造的思考プロセス自体の作品化に挑戦。
開催期間:2024年6月29日(土)〜10月14日(月)
開催場所:KOTARO NUKAGA
住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F
開廊時間:11:00-18:00
休廊日:日・月・祝
※10月13日(日)・14日(月・祝)開廊
アーティスト:ライゾマティクス
主催:KOTARO NUKAGA
>>EDITOR’S VOICE
オモハラリアルでは「オモハランチタイムス」を配信中!OMOTESANDO CROSSING PARKから徒歩6分のラーメン店「麺 銀座おのでら 本店」も紹介しています。透き通ったスープに絡む細麺、味変のハーブバターなど、こだわりが詰まった味わい深い一杯をぜひ味わってみてください。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
OMOTESANDO CROSSING PARKで ライゾマティクスによる展覧会「recursive」が開催
- 住所
- 東京都港区南青山5-1-1
- 営業時間
- 10:00-20:00
- 定休日
- 会期中なし
- 開催期間
- 2024年9月14日(土)〜10月3日(木)
- 長谷川瑠美
外部ライター