編集部が実食&推薦するご褒美スイーツ:水曜日のスイーツ Vol.46
水曜日の午後。一週間もちょうど折り返し、そんな時にちょうど甘いものが欲しくなる。長い歴史を持った名店や、原宿と言えばコレ!といった定番スイーツから、最新のスイーツまで表参道・原宿にはスイーツがあふれているではないか。いわばスイーツの楽園と言えるかも。さて、今週食べたスイーツはこちら!
本日のスイーツ:コロンバン原宿サロン
メニュー:アフタヌーンティーセット
食べたもの:アフタヌーンティーセット ケーキ4種
2024年7月19日(金)、神宮前6丁目に「コロンバン原宿サロン」が再オープンする。1967年(昭和42年)から2020年(令和2年)までの53年間、原宿で営業していた洋菓子店「コロンバン」。
テイクアウト専門店が2023年に元の場所からほど近くにオープンしており、「水曜日のスイーツ」でも、原宿ビッシュをご紹介させていただいた。それから1年とちょっと、待望の「サロン・ド・テ」が原宿に復活!
「スペシャルな非日常」をコンセプトに、メニューはもちろん内装もこだわり抜かれたコロンバンの新店舗、オープン前の試食会があるとのことで、早速足を運ばせて頂いた。
コロンバン原宿サロンのこだわりが詰まった美しいスイーツや料理が並ぶ試食会。今回は、その中でも一際目を引いた「アフタヌーンティーセット」をご紹介する。
洋食器の世界ブランド「Noritake(ノリタケ)」のプレートとスタンドを使用。2段(4,400円)、3段(6,600円)。写真は3段。
真紅の絨毯やイタリア製のシャンデリア、ドイツから輸入した掛け時計・・・重厚感のある装いの店内にあっても、煌びやかな存在を放っていたのがこちらの「アフタヌーンティーセット」。実は、歴史あるコロンバンでのアフタヌーンティーの提供は、本サロンが初になる。創業から100年経っても、新たな挑戦をし続けるコロンバンの姿勢に感服です。
”お客様には華やかな空間でコロンバンのスイーツとお料理を楽しんで頂きたい”との想いがこもった新作メニューをさっそく実食。
今回は試食会ということで、上段のスイーツ4種をいただきます。
左手前から時計回りに、スワンシュー、白桃のヴェリーヌ、モンテリマール、オペラが盛り付けられたプレートは、キラキラとした宝石のような色合いと美しさでずっと眺めていられる。
可愛らしい姿に引き寄せられて、まずはスワンシューから頂く。今でこそ“レトロ”な見た目と感じるけれど、スワンをかたどったシュークリームは喫茶店の定番だったんだって。たしかに特別感がある。小さい頃、祖母によく連れて行ってもらったシックな喫茶店にもあったことを思い出し、懐かしい気持ちになった。
ふわっと開かれた羽と繊細な曲線のフォルムが優雅なスワンシューは、しっかり焼かれたシュー生地と、白鳥を表現するふわふわの生クリームが美しく混じり合う。甘さ控えめで、羽の中に隠されたイチゴが甘酸っぱさのアクセントになり、爽やかな味わいでおいしい。
こちらは、何層にも重なった生地が贅沢な「オペラ」。
名前の響きからして美しい王道チョコレートケーキは、ひとくち食べた瞬間、スポンジにたっぷりと染み込んだコーヒーシロップがジュワっと溢れ出してほろ苦い深い香りが広がる。ガナッシュ部分はカカオ56%のチョコレートを使用しており、マイルドな甘さがコーヒーの風味と相性抜群。
さらに、カラメルソースやウィスキーを加えたコーヒバタークリームの層がコクを生み出し、高級感と大人なおいしさが詰まったケーキだ。深煎りのコーヒーと交互に味わいながら、ぺろっと完食してしまった。アフターヌーンティーの紅茶ともきっと合う。
他にも、夏が旬の白桃を使用したヴェリーヌは、爽やかな色合いの層で形作られたモンテリマールなど、上段の一皿だけでも豊富なバリエーションで、幸せな気持ちになった。
高級感のあるシックな店内の雰囲気の中、2段、3段と味わえたならまさに夢見心地。優雅なご褒美スイーツとして友人や家族、恋人と楽しんでみてはいかがだろう。
人が絶えず流れる明治神宮交差点すぐの路地裏に、ひっそりと佇むコロンバン原宿サロン。広々としたテラスで緑を眺めながら過ごすのも、優雅な時間になりそう。
■コロンバン原宿サロン
住所:東京都渋谷区神宮前6-34-14 原宿表参道ビル1F
オープン日:2024年7月19日(金)〜
営業期間:10:00-21:00(日祝は-20:00)
電話番号:03-6450-5175
定休日:年中無休
※敬称略
Text & Photo:Rumi Hasegawa
- 長谷川瑠美
外部ライター