タイトルに”グループ展”と銘打った意図とは?
神宮前5丁目のGALLERY TARGETにて、所属アーティスト・FACEが face group exhibitionと銘打った展示「都合の悪い存在- Disruptive Presence 」が開催される。2024年7月12日(金)〜8月3日(土)まで。同ギャラリーでは3年ぶりの展示となる。
FACEは、1984年東京都生まれ、台湾人の父と日本人の母を持つアーティスト兼イラストレーター。アパレル、広告、雑誌を中心に国内外問わず活動の幅を広げ、これまでにHUMAN MADE®︎、adidas、Better、SNEEZE magazine、Richardson magazine、ISETAN、BEAMS、Foot Patrol、Disney、GOODHOODなどへ作品を提供。オモハラリアルにも、過去に実施した「街の会員カード」企画へのイラストや、「がんばろう、表参道&原宿」企画へのメッセージを寄せてくれている。
本展では、FACEとって新規軸となる表現をベースにした新作約30点が発表される。これまでの作品に反映されていた皮肉や冷笑、反戦や平和ボケといったシリアスなテーマはそのままに、”スタイルの異なる数人のFACEによって構成される”という意図をこめた展示となる。そのため、本展はFACE自身の作品のみの展示ながら、タイトルには”グループ展”と銘打っている。
「絵描きにとって、見る者を裏切る事程気持ちのいい事はない。」とは、現代美術家/東京藝大学長の日比野克彦が、1989年発行「ユリイカVol.21 総特集ピカビア」に寄せた言葉だ。FACEは、この一連の文章に、自身の言いたいことが集約されていると語る。絵を描くのも、出来上がった作品を最初に鑑賞するのも作者自身であり、確立したスタイルを貫いてばかりでは、自分を喜ばせることができない。「(多くの鑑賞者にとって)"都合のいい作家"よりピカビアのような"都合の悪い作家"に僕はなりたい。」と、FACEも本展へのステートメントを記している。
外側に迎合せず、描き手自身が喜ぶ変化を追い求めるFACEの在り方は、まさにアーティストそのものだと言える。刺激に溢れ、常に何かに追い立てられるような表参道・原宿の街で、純粋に自分のために生きることを見つめ直せる展示となるはず。ぜひ足を運んでみてほしい。
■概要
face group exhibition「都合の悪い存在 - Disruptive Presence 」by FACE
開催期間:2024年7月12日(金)〜8月3日(土)
開催場所:GALLERY TARGET
住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25
電話番号:03-6427-3038
営業時間:12:00-19:00
定休日:月曜・日曜・祭日
<オープニングレセプション>
開催日時:2024年 7月11日(木)18:00- 20:00
※敬称略
>>EDITOR’S VOICE
街頭インタビュー企画「HANGOUT OMOHARA」で紹介したビームスT 原宿で働くゆららさんはGALLERY TARGETにもよく足を運んでいるそう。「BEAMS T」とFACEさんもまた、これまで何度もコラボを行っています。FACEさんのアートが好きな人は、ぜひビームスT 原宿でグッドなアートTを見つけてみて。また、今週末(7/13-14)開催される「SAN FRANTOKYO」初リアルイベント登場のシソンヌ・長谷川さんのInstagramアイコンもFACE!
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
神宮前・GALLERY TARGETにてFACE 展示 「都合の悪い存在- Disruptive Presence 」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-9-25
- 電話
- 03-6427-3038
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月曜・日曜・祭日
- 開催期間
- 2024年7月12日(金)〜8月3日(土)
- 長谷川瑠美
外部ライター