「写ルンです」で切り取る、青の時代
神宮前5丁目のFUJIFILM WONDER PHOTO SHOPにて、写真家・葵(Aoi )による展示『Moves me whenever…』が開催中。2024年7月5日(金)~7月17日(水)まで。
葵は、2001年生まれ。主にフィルムカメラを用いて撮影する写真家だ。高校1年の冬から「写ルンです」で学校生活を撮り始め、プールで制服姿のまま遊ぶ友達を収めた青い色調の写真がSNSで話題に。その後、”青と光”をテーマに活発に作品を制作し、広告やPVなど活躍の場を広げる。オモハラエリアでも、米原康正のキュレーションによる作品展「石垣島の日」、「Aoi photo exhibition」、「台北の日日」を開催するなど、精力的に活動。昨今では数々の大学やAKB48のジャケットなど学園生活にフォーカスした撮影のオファーが続いている。
本展では、葵が「写ルンです」(富士フイルムが日本で製造販売するレンズ付きフィルム)を用いて撮影した写真群が披露される。また、作品は富士フイルムが提供する写真+パネル加工(額装)の「WALL DECOR」によって展示する。展示作品はどれも購入可能。
葵にとって、写ルンですで日常を切り取ることは、日々の一瞬を小さな箱に閉じ込めている感覚だという。「心に揺らぎを生み出したその事象が、たとえどれほど遠くへ流れても、たしかに自分と繋がっていることを願う」と、アーティストステートメントにコメントを寄せるように、彼女が写真を撮るという行為には、他者との交わりや変遷していく自己のかけらを集めるといった意味合いが含まれている。
時の流れは自分自身で思っているよりもずっと早い。例えば、オモハラエリアも再開発が始まったかと思えば、いつの間にかガラッと街並みが変わっているなんてことも。葵が写ルンですで切り取る「青と光」の写真から、誰の心にもある儚く忘れがたい希少な日常を感じ取ってみてほしい。
■概要
葵写真展『Moves me whenever…』
開催期間:2024年7月5日(金)~7月17日(水)
開催場所: FUJIFILM WONDER PHOTO SHOP
住所:東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F
電話番号:03-6427-9703
営業時間:11:00-19:00 ※7/11(木)は17:00まで
定休日:会期中なし
>>EDITOR’S VOICE
会場から徒歩7分。キャットストリートにほど近い場所に「tHE GALLERY OMOTESANDO」が開廊。当時高校2年だった葵を、グループ展参加へと誘ったキュレーター・米原康正のニューギャラリーです。現在は、こけら落とし「仁王像たちのオフの日展 2024」が開催中。キュートな仁王像のリラックスした姿にほっこりする展示です。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
表参道・富士フイルム ワンダーフォトショップにて 写真家 葵の展示『Moves me whenever…』が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F
- 電話
- 03-6427-9703
- 営業時間
- 11:00-19:00 ※7/11(木)は17:00まで
- 定休日
- 会期中なし
- 開催期間
- 2024年7月5日(金)~7月17日(水)