江戸の「妖怪カルタ」が2人の着想源
神宮前3丁目の「ビームスT 原宿」にて、20年来の友人である俵谷哲典(Tetsunori Tawaraya)と田巻裕一郎(Yuichiro Tamaki)による初の2人展「O-Phantom」が開催される。2024年5月24日(金)〜6月2日(日)まで。初日の5月24日(金)19:00からは、2人にゆかりあるDJ陣を招いてのレセプションパーティも。
俵谷哲典は、90年代後半、カリフォルニア州サンディエゴに渡り、フライヤーアート・コミック・シルクスクリーンなどで作品を発表し続けてきたアーティスト。近年は東京を拠点としながら、アートブックの出版なども精力的に行っている。また、田巻裕一郎は、シルクスクリーン・ドローイング・立体と多様な手法を駆使して活躍するアーティストだ。PARCOの巨大壁画などでは、“ライブスクリーンプリンティング”と名付けたパフォーマンスも行っている。2人のどちらも、グロテスクで不気味、かつ色彩豊かな世界観を共通点としている。
20年来の親交のある俵谷と田巻だが、2人がコラボするのは今回が初めて。本展示のコンセプト「O-Phantom」は、江戸時代に流行した貴重で美しい「江戶妖怪かるた」からインスピレーションを受けたものだという。畏怖の対象だった妖怪を娯楽である「かるた」に落とし込むのと同様、「かるた」という概念そのものを壊すことで、2人で自由に新しい視覚表現を追求できるのでは、との思いから制作に至る。
本展では、2人共作の35ページにわたるシルクスクリーン印刷によるZINEを販売する。今回の展示によせて、イタリアのシルクスクリーン手製本のマエストロとして知られる「Strane Dizioni 」による特殊装丁本として限定制作された貴重な一冊だ。さらに、ZINEのリリースに加え、8点のポスターと2点の共作原画も同時発表。アートワークを落とし込んだ色鮮やかなTシャツやトートバッグなど、アパレルアイテムも複数販売される。
20年の繋がりを持つ2人が原宿の街で落ち合い、お互いが温めてきた表現を融合し進化させるべく開催する本展示。いつ訪れても刺激に溢れ、エネルギーに満ちたオモハラエリアで、旧友2人が生み出す最新作を見届けてみて。
■概要
『O-Phantom』
開催期間:2024年5月24日(金)〜6月2日(日)
開催場所:ビームスT 原宿
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
電話番号:03-3470-8601
営業時間:12:00〜20:00(土日は11:00〜20:00)
定休日:なし
<レセプションパーティ>
開催日時2024年5月24日(金)19:00〜21:00
参加DJ:
・谷内栄樹
・坂田律子
>>EDITOR’S VOICE
ビームスT 原宿から徒歩8分。神宮前のニューフェイス「ハラカド」5Fのレストラン「FAMiRES」は、オモハラエリア・ファミレス難民の救世主!王道のザ・ファミレスメニューは、気の合う仲間と一緒に食べた青春の味を思い出させてくれるはず。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
ビームスT 原宿にて俵谷哲典と田巻裕一郎による2人展「O-Phantom」が開催 ZINEや原画、アパレルを販売
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
- 電話
- 03-3470-8601
- 営業時間
- 12:00〜20:00(土日は11:00〜20:00)
- 定休日
- なし
- 開催期間
- 2024年5月24日(金)〜6月2日(日)
- 長谷川瑠美
外部ライター