1ヶ月間に及ぶ滞在制作の集大成
神宮前のGallery COMMONにて、ジャクリーン・サーデルの日本初個展『Bliss!』が、2024年5月25日(土)~6月23日(日)の期間で開催される。
ジャクリーン・サーデルは、アメリカ在住のテキスタイル・アーティスト。自作している壁画サイズの織機を用いて、何キロも何ヤードもある工業用の縄を編み込み、巨大かつ立体的な作品を制作する。反復的で手間のかかる工芸的な手法への関心は、何年ものあいだ競技スポーツの選手として過ごしてきた経験、そして生まれ育ったシカゴの産業や労働の歴史が下地となっている。
今回、ジャクリーン・サーデルは約1ヵ月間日本に滞在して制作を実施。滞在中に影響を受けた日本庭園や街並みなどの風景を、工業用ロープ等を巧みに編んで異素材と組み合わせる事により立体的に表現。2mを超える大型作品から小作品まで、風景、身体、そしてスピリチュアリティの関係を探求し続けた作品の数々が展示される。
本展で発表する作品について、彼女は「特定の場所における俯瞰と、まさに『ここ』や『そこ』にいることの物理的な実体験とに起きる変容をめぐる私の思弁(speculation)であり、思案を声にだしてみたようなものです。作品は、親密さと距離の間にあるスペースをさぐりながら、ジャンルとしての風景について考える新たな方法の探求です」とプレスリリースにコメントを寄せた。
先日は渋谷区富ヶ谷でオープンスタジオを行い、創作過程を公開したジャクリーン・サーデル。25日から同じ渋谷区の神宮前に場所を移し、いよいよ作品の展示がスタートする。緻密に編み込まれた巨大なロープ作品から、鑑賞者は何を感じ取ることができるのか。作品世界に圧倒されたい人は、ぜひGallery COMMONへ。
■クレジット
画像1:Jacqueline Surdell, 2024. Photo by Yuma Nishimura. Courtesy of Gallery Common.
画像2:Photo by Yuma Nishimura. Courtesy of Gallery Common.
画像3:Jacqueline Surdell, 2024. Photo by Yuma Nishimura. Courtesy of Gallery Common.
画像4〜5:Courtesy of Gallery Common.
画像6:Courtesy of the artist and Gallery Common.
■概要
ジャクリーン・サーデル個展『Bliss!』
開催期間:2024年5月25日(土)~6月23日(日)
開催場所:Gallery COMMON
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月、火
電話番号:03-6427-3827
>>EDITOR’S VOICE
Gallery COMMONから徒歩4分ほどの場所にオープンした「ライカ表参道店」では、現在、藤原ヒロシによる写真展が開催中です。もちろん、ライカ現行製品のフルラインナップも取り揃えているので、カメラ好きな人も必見の新店舗ですよ。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
神宮前のGallery COMMONでジャクリーン・サーデルの日本初個展が開催 2mの大型作品も公開
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 月、火
- 開催期間
- 2024年5月25日(土)~6月23日(日)

- オモハラリアルスタッフ
OMOHARAREAL編集室