「ヘラルボニー」コラボのウォールアート出現
表参道の「BAKERY CAFE 426 OMOTESANDO」にて、ヨックモック55周年を記念したイベント「クッキーのアトリエ」が開催中。2024年5⽉17⽇(金)〜 6⽉6⽇(木)まで。
青山5丁目に本店を置き、バターをふんだんに使ったロール状クッキー「シガール®」を代表商品とするクッキーブランド「ヨックモック」。戦後の物資不足の中、手作りのお菓子が人々を笑顔にすることに心打たれ、菓子作りに生涯を捧げた創始者「藤縄則一」の想いを受け継いだ老舗ブランドだ。老若男女問わず愛され、2024年に55周年を迎えた。
本イベントはヨックモックの55周年を記念して開催となる。カフェ全体を彩るアートは、”異彩作家とともに、新しい文化をつくる”アートエージェンシー「ヘラルボニー」とのコラボで誕生。表参道沿いの歩道に34台設置されているスマートゴミ箱「SmaGO」(スマゴ)のアートデザインなど、”社会と異彩作家をつなげる”ことを掲げ、その輪を広げている企業だ。
今回は「るんびにい美術館」(岩手県)在籍アーティスト、小林覚(さとる)をコラボ作家に起用した。知的障害のある小林は日記や作文を独特の文字で書くようになり、文字をアートへと展開する作風が特徴。店舗2Fに設置された小林によるアートウォールは、自由に色を塗り、皆でひとつの作品を創り上げるようになっている。よく見ると「お菓子は人を笑顔にする」のメッセージが隠れているのを見つけられるはず。また、カフェ内のベンチなど、いたるところに小林のアートワークが施されている点にも注目してほしい。
イベントでは「クッキーのアトリエ」にふさわしく、焼きたて生地とフレッシュ素材・二層生地の「クッキーパレット」を新発売。全5種の新作クッキーは、パイ生地に溶け出すモッツァレラチーズ、上部にスライストマトを重ねたまるで一品料理のような「ルージュ」をはじめ、目の前でキャラメリゼしアイスを添えてくれる「ドレ」や「ジョーヌ」など、宝石のように煌びやかでいてしっかり食べ応えのあるおいしさだ。店舗1Fには、小林が、全5種の試食からインスピレーションを受けて描いた作品も展示されている。
さらに金曜・土曜限定で「クッキーの夜会」も開催。特別なデセール(デザート)は、初夏を感じさせるフルーツとヨックモックを象徴するラングドシャーの組み合わせ。限定ドリンクとともに秘密めいた優雅な時間を味わってみて。
「お菓⼦は⼈を笑顔にする」ことを信念に、55年の長きに渡り、愛されるお菓子を作り続けてきたヨックモック。表参道の華やかな街並みでも一際異彩を放つカラフルなウォールアートを目印に、ぜひヨックモックのアニバーサリーへ足を運んでみてほしい。
■概要
ヨックモック55周年イベント「クッキーのアトリエ」
開催期間:2024年5⽉17⽇(金)〜 6⽉6⽇(木)
開催場所:BAKERY CAFE 426 OMOTESANDO
住所:東京都渋⾕区神宮前4-26-18 原宿ピアザビル
営業時間:11:00〜18:30(L.O17:30)※(⾦)・(⼟) のみ11:00〜 20:00(L.O19:00)
定休日:会期中なし
※クッキーの夜会は(金)・(土)17:00〜20:0(L.O19:00))限定開催
>>EDITOR’S VOICE
会場から陸橋を渡って徒歩3分。GYRE GALLERYにてディジュリドゥ奏者・GOMA個展「ひかりの世界」が開催中。2009年、交通事故の2日後から突然描き始めたという細かな点描の絵画は”命の輪廻”、”繋がり”や”希望”を肌で感じられる作品、こちらもぜひ足を運んでみて。GOMA本人によるギャラリーツアーのレポートも掲載しています。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
INFORMATION
表参道でヨックモック55周年記念イベント「クッキーのアトリエ」が開催中 カフェで特別メニュー提供 アート体験も
- 住所
- 東京都渋⾕区神宮前4-26-18 原宿ピアザビル
- 営業時間
- 11:00〜18:30(L.O17:30) ※(⾦)・(⼟) のみ11:00〜 20:00(L.O19:00)
- 定休日
- 会期中なし
- 開催期間
- 2024年5⽉17⽇(金)〜 6⽉6⽇(木)
- 長谷川瑠美
外部ライター