原宿に吹く、沖縄よりの南風
神宮前3丁目のユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS) 原宿本店B1Fにて、2024年3月1日(金)〜5月31日(金)の3ヶ月間に渡り、沖縄をベースとするアーティストDENPAとSAKUの2人による展示「南風狂詩曲(フェーカジキョウシキョク)」が開催。
DENPAとSAKUは、2人ともが沖縄にルーツを持つアーティストであり、交流は20年近くにもなる。DENPAは、「no concept」という制作スタンスのもと、言葉にできない質感とニュアンスを纏う抽象表現を突き詰めるアーティスト。NYでの個展開催や、オフィスミューラルを手掛けるなど多岐に渡って活動している。SAKUは、10代半ばから、スプレー塗料を用いたエアロゾールアートをメインに独自のアートスタイルを展開し、現在では店舗の壁画制作や店内装飾などマルチに手掛けるアーティストだ。
本展は2人のルーツ「沖縄のリズムや人、文化が漂わせる独特な空気」をテーマに掲げる。展示タイトルにもある「南風(フェーカジ)」は沖縄の方言であり、八重山諸島方面から吹く3月初旬の春風のこと。東京の原宿にいながら、沖縄特有の温かさがある優しく包み込むようなエネルギーに触れることができる空間となっている。
DENPAとSAKUは「ユナイテッドアローズ」や「原宿本店」のイメージを、それぞれの解釈と表現で、ミューラルやグラフィティをさらに抽象化したデザインに落とし込んだ。今回の展示に寄せて、「改めて自分の中に流れている血がどんな発色をしているのかを客観的に考えながらキャンバスに向かった」とDENPAも自身のSNSで振り返っている。
3ヶ月の会期中4月中旬の作品替えを挟んで、2期に渡って作品を展示予定。さらに店頭では、2人の作品を購入することも可能とのこと。春の暖かさで足取りも軽くなるこの季節。何度もユナイテッドアローズ 原宿本店に足を運んで、沖縄の風が生み出すエネルギーを五感フル活用で感じ取ってほしい。
■概要
DENPA & SAKU ART EXHIBITON 「南風狂詩曲」
開催期間:2024年3月1日(金)〜5月31日(金)
開催場所:ユナイテッドアローズ 原宿本店 B1F
住所:東京都渋谷区神宮前3-28-1 B1F-3F
電話番号:03-3479-8180
営業時間:12:00〜20:00
定休日:無し
>>EDITOR’S VOICE
ユナイテッドアローズ 原宿本店から徒歩9分。竹下通りの一本裏手にある「BASSA NOVA(バサノバ)」では一風変わったエスニックヌードルが食べられます。展示で沖縄の独特な空気感に触れたあとは、ぜひ食事タイムも独創的な一品にトライしてみて。
Text:Rumi Hasegawa
Edit:Tomohisa Mochizuki
※敬称略
INFORMATION
ユナイテッドアローズ 原宿本店にて、DENPAとSAKUによる二人展「南風狂詩曲」開催 沖縄ルーツの2人が共演
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-28-1
- 電話
- 03-3479-8180
- 営業時間
- 12:00〜20:00
- 定休日
- なし
- 開催期間
- 2024年3月1日(金)〜5月31日(金)