時代を切り取る視点と、息遣いを感じ取る
(2023/06/02)
神宮前・BOOKMARC(ブックマーク)にて、日本を代表する写真家二人の写真集『金村修/TOMBSTONE PILE DRIVER』、『野村佐紀子/月夜』の出版を記念した写真展を開催。2023年6月2日(金)から6月11日(日)まで。本展で、金村修は未発表作品、野村佐紀子は新作の展示を行う。
これまで一貫して銀塩フィルムにこだわり、20年以上に渡って都市の街区をモノクロームで撮影し続けてきた金村修。90年代から精力的に活動し、意図的にムラや傷みをそのままにしたロールプリントを壁中にピンナップしたニコンサロンでの展示は、同時代的な問題意識に対する高い批評性を評価され、2014年の伊奈信男賞を受賞した。
最近ではデジタル作品、映像作品、手作りフォトブック制作など、作風も変化してきた。今回の展示はあえて原点に回帰して、90年代に撮影したかつて金村が追い求めてきた東京の流れるような都市の断片を切り取った、銀塩による作品と映像作品も披露する。
野村佐紀子は1991年より写真家・荒木経惟に師事し、主に男性ヌードを多く発表し続けてきた。密室での撮影で緊張感ある作品は見るものを常に魅了し続けている。2019年愛知県碧南市の美術館で個展を開催、2022年には生まれ故郷の下関市立美術館で個展「海」を開催。
今回の展覧会では、墓前に手向けられた花たち、幼少時代から撮影しているモデルのケンタ、抑えられない感情が交差する場面を切り取り、唯一無二に仕上がった作品群の数々を展示する。
初日6/2(金)17時からはオープニングレセプションとして、聞き手をグラフィックデザイナー伊野耕一が務め、金村修、野村佐紀子の両名を迎えたトークイベントを開催。トーク終了後18時からはサイン会も行われる予定だったが、台風接近に伴う暴風雨による影響で、トークショー&サイン会は中止となった。
アプローチは違えど、独自の視点と感性によって時代を切り取り、切り開いてきた二名の写真家による二人展。原宿の街でその息遣いを感じる写真を今回発売される写真集とともに感じ取る貴重な機会をお見逃しなく。
■概要
金村修 野村佐紀子『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』展
会期:2023年6月2日(金)-11日(日)
会場:BOOKMARC(ブックマーク)
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
営業時間:12:00〜20:00
定休日:なし
金村修・野村佐紀子によるトークショー(聞き手:伊野耕一):2023 年6月2日17:00〜
金村修・野村佐紀子によるサイン会:2023年6月2日18:00〜
金村修 野村佐紀子『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』展
会期:2023年6月2日(金)-11日(日)
会場:BOOKMARC(ブックマーク)
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
営業時間:12:00〜20:00
定休日:なし
金村修・野村佐紀子によるトークショー(聞き手:伊野耕一):2023 年6月2日17:00〜
金村修・野村佐紀子によるサイン会:2023年6月2日18:00〜
※台風接近による暴風雨による影響で、トークショー&サイン会は中止になりました。
>>EDITOR’S VOICE
BOOKMARCから表参道を挟んで徒歩3分。GYREのB1FにあるCIBONEでは伝統的な箪笥(たんす)に新しいエッセンスを加えて再生する「yes」のポップアップ『CIRCULATE』を6月11日(日)まで開催中。古くなった日本伝統の道具に、新しい価値観をプラスしたプロダクトは新鮮。古いものと新しいものが融合した「yes」の感性に触れてみてほしい。
BOOKMARCから表参道を挟んで徒歩3分。GYREのB1FにあるCIBONEでは伝統的な箪笥(たんす)に新しいエッセンスを加えて再生する「yes」のポップアップ『CIRCULATE』を6月11日(日)まで開催中。古くなった日本伝統の道具に、新しい価値観をプラスしたプロダクトは新鮮。古いものと新しいものが融合した「yes」の感性に触れてみてほしい。
※敬称略
Text:Tomohisa Mochizuki
Text:Tomohisa Mochizuki
INFORMATION
終了しました。
BOOKMARCで日本を代表する写真家・金村修、野村佐紀子『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』展を開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4-26-14
- 営業時間
- 12:00-20:00(BOOKMARCの営業時間に準ずる)
- 定休日
- なし