AIを駆使した新時代のアート
原宿のGallery COMMONにて、イギリス人アーティスト・Matthew Stone(マシュー・ストーン)の日本初個展「Human in the Loop」を、5月13日(土)~6月11日(日)の期間で開催する。
マシュー・ストーンは、1982年ロンドン生まれ。世界各地の展覧会やプロジェクトに参加しているほか、2019年にはミュージシャンFKA Twigsのアルバム『Magdalene』のカバーを制作。その他にもRick Owens、Apple、Riccardo Tisci、Dazed、Gentle Monsterなどとのコラボレーションを発表している、今注目のアーティストだ。
展覧会のタイトル「Human in the Loop」は、AIの開発プロセスの中にあえて人間を介在させ、AIのトレーニングデータの質を高める仕組みのことを表している。本展では、アナログとデジタルの技法、そしてAIによる画像処理を組み合わせた絵画シリーズの新作を公開。また、アルゴリズムによって生成され、LEDディスプレイ上に表示される「再定義された絵画」の作品も発表する。
ストーンは自らを「Human in the Loop」(ループの中にいる人間)になぞらえ、次のようにオフィシャルのリリースにコメントを寄せている。「多くの人がAIをツールとして扱うときのクリエイティブレベルを誤解しているように思います。新しいテクノロジーがどのように作られ、誰のために、そして何のために使われるのか、それに疑問を持つのは正しいことです。
しかし同時に、抽象的で何もわからない不安な状態からAIをただ操作してみるのではなく、テクノロジーやツールに自分から積極的に関わることも大切なのではないでしょうか」。
熱狂と恐れの両方を引き起こし、シニカルなものから否定的なものまでさまざまな議論がなされている、AI。AIの、そしてAIと共に働く私たちのクリエイティブな可能性とは何なのか。時代の最先端を行く表参道・原宿の街で、テクノロジーと人間の向き合い方について考えてみては。
■クレジット
画像1:Matthew Stone. 2023. Digital print on linen. h200 x w320cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.
画像2:Matthew Stone. 2023. Digital print on linen. h50cm x w160cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.
画像3:Matthew Stone. 2023. Digital print on linen. h50 x w50 cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.
■概要
マシュー・ストーン個展「Human in the Loop」
開催期間:5月13日(土)~6月11日(日)
営業時間:12:00〜19:00
開催場所:Gallery COMMON
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
電話番号:03ー6427‐3827
>>EDITOR’S VOICE
Gallery COMMONから徒歩4分、キャットストリートの脇にある「江戸前寿司 青山さなか」。知る人ぞ知る、隠れ家的なお寿司屋さんです。ランチが特におすすめなので、展覧会を見に行く前後でぜひ立ち寄ってみて。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
原宿のGallery COMMONにてマシュー・ストーンの日本初個展を開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
- 電話
- 03ー6427‐3827
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 月・火