滞在可能な立体作品に注目
The Massでは、建築家・写真家として世界で活躍するジョン・ポーソンの国内初となる個展を、4月14日(金)〜5月14日(日)の期間で開催する。
ロンドンを拠点に活動し、世界で広く認知されている建築家、ジョン・ポーソン。ミニマリズムを継承し、ネオ・ミニマリズムの新しい考察を著した「Minimum」(Phaidon Press, 1996)の中で、アート・建築・デザインの分野において自身のスタイルを極限まで論考しており、近年は写真家としても知名度を高めている。写真についてポーソンは、「私にとってカメラは、創造的なプロセスにおいて不可欠なものです。他の人がスケッチブックを使って描き留めるように、レンズを通して自分が物事や景色をどのように見ているのかを記録する重要な手段なのです」と語る。
日本初個展となる本展では、色彩、テクスチャー、構図といった細部から、光、空気、人間の感情へと焦点を移し、ポーソンの“世界”に対する独自の視点を体験することができる構成となっている。展示はThe Massの3つのギャラリースペースと、隣接するStandByの半屋外エリアに分かれており、注目は本展覧会のために制作された瞑想的な立体作品「Lunula」。“アート”と“建築”の区別の限界に近づき、空間、表層、光、香り全てをシームレスに楽しめる滞在可能な作品となっている。
キャットストリートで一際目を引くアートスペースにて、ポーソンだからこそ生み出せる唯一無二の作品群を体感しよう。
■キャプション
画像2〜5:John Pawson, Home, 2019, Courtesy of the artist
画像6:The Mass Photography Layout 20 December 2022
画像7〜8:John Pawson, Spectrum, 2019, Courtesy of the artist, Photograph by Max Gleeson
■概要
ジョン・ポーソン日本初個展
開催期間:4月14日(金)〜5月14日(日)
営業時間:12:00〜19:00
開催場所:The Mass
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1
>>EDITOR’S VOICE
The Massの系列のギャラリーであるSAIでは、現在、シャワンダ・コーベットの個展「Down the road」を開催中。陶器、絵画、写真、映像、音楽からパフォーマンスまで、多様なメディアを横断して表現活動を行う、コーベットのユニークな作品にも注目です。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
神宮前のThe Massにて建築家であり写真家のジョン・ポーソンの国内初個展を開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-11-1
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 不定休
