YMO、MJなどの詞を手がける作詞家
YMOやマイケル・ジャクソン、エリック・クラプトンで知られる名曲「Behind the Mask」の作詞家クリス・モズデル(Chris Mosdell)と写真家・大和田 良(オオワダ リョウ)による新著の出版記念展示が、神宮前のBOOKMARCにて開催中。2023年3月31日(金)〜4月6日(木)まで。
クリス・モズデルは、英国の作詞家/詩人。マイケル・ジャクソン、エリック・クラプトン、サラ・ブライトマン、ボーイ・ジョージ、坂本龍一、イエロー・マジック・オーケストラなど数多くの作詞を手掛ける。またアニメ作品の『ガンダム』シリーズ、『攻殻機動隊』、『カウボーイビバップ』にも詞を提供。詩作集に『スプラッターヘッド:クリス・モズデルの詞の世界』、『歌の都市:扇情のアリア』、『カントクルズ:原子の側廊よりの歌』、『部首:ある国の表意文字の国歌』がある。
大和田 良は、1978年宮城県仙台市生まれの写真家。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。2005年にスイスのエリゼ美術館主催による「reGeneration:50 Photographers of Tomorrow」に選出され以降、国内外で作品を発表。代表作に、盆栽をモチーフとした「FORM」、ワインの色をテーマに制作された「Wine collection」等。2011年、日本写真協会賞新人賞受賞。主な写真集に『prism』(青幻舎)、『FORM』(深水社)、『R』(kesa publishing)等がある。
類希な経験と言葉、そして眼と技術を持つ2人が、“日本”のBehind the mask - その面の裏に燦(きら)めく詩情を探る本著。書容設計はYMO『Solid StateSurvivor』をデザインして以来のクリスの盟友、羽良多平吉(EDiX)が手がけている。テクノと“和”とモダンと自然素材とを一冊の“書”へとまとめ上げる、出版界において、その名を知らぬ者はいないであろう巨匠だ。
細部までこだわり抜かれた今作は、英国の詩人と日本の写真家による“日本”への眼差し、言葉と写真、テクノロジーと自然、そして書物そのものを問いかける、21世紀 /2023年の新たな名著の誕生といっても過言ではないだろう。
奇しくも、クリス・モズデルとも親交の深い坂本龍一氏(YMOの一員でもある)の訃報があった中での開催となった本展。クリス・モズデルと大和田 良、ふたりが共演する展覧会は、今後も語り継がれる貴重なものとなっていきそうだ。
■概要
クリス・モズデル x 大和田 良 『BEHIND THE MASK - 面 (おもて) の裏には、百句燦々。』 展
開催期間:2023年3月31日(金)〜4月6日(木)
営業時間:12:00-19:00 (BOOKMARCの営業時間に準ずる)
場所:BOOKMARC
>>EDITOR’S VOICE
豪華な共演といえば、Feb gallery Tokyoにて開催中の、藤井フミヤとEd TSUWAKIによる展覧会「FFEd」にも注目。対談コラム「藤井フミヤとEd TSUWAKIによる二人展『FFEd』ができるまで」では展覧会のきっかけや経緯を紹介しているので、ぜひ展示へ足を運ぶ前にチェックしてみて。
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
作詞家クリス・モズデルと写真家 大和田良による出版記念展示がBOOKMARCにて開催中
- 住所
- 東京都神宮前4-26-14
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- なし
- 開催期間
- 2023年3月31日(金)〜4月6日(木)