
最高級品質の絶品ミニバーガーに驚き
昨年7月、北青山の複合施設・ののあおやまにオープンした「IL LUPINO PRIME(イル・ルピーノ・プライム)」。世界的に有名なステーキハウス「ウルフギャング」のオーナー、ウルフギャング・ズウィナー氏が手がける、リゾートをテーマにしたイタリアンレストランである。
ウルフギャングの冠があることで、なんとなく敷居が高いイメージだが、よりカジュアルにさまざまな料理を楽しめるのがイル・ルピーノ・プライムだ。
2023年3月15日(水)からは、初となるアフタヌーンティーセットが登場。値段は6,800円〜(平日/1名)と、表参道・原宿エリアのアフタヌーンティー相場とほぼ同じくらい。
価格を抑えながら、米国内で流通している肉の2%以下に相当する、最上級品質の希少なUSDAプライムビーフを使ったチーズバーガーや、キャビアが添えられたサーモンクレープなど、ウルフギャングクオリティの高級メニューを手軽に楽しめるのが魅力だ。
これはぜひ一度味わってみたい! ということで、普段は高級レストランと縁遠い編集部2名が、いそいそとイル・ルピーノ・プライムへ向かった。
Focus:IL LUPINO PRIME Strawberry Afternoon Tea
周囲が比較的静かな中にあり、施設内のテラスには親子連れや学生たちが憩うのあおやま。イル・ルピーノ・プライムは青山通り側のエスカレーターを登った先にある。
「イル・ルピーノ」はイタリア語で「小さなオオカミ」の意味で、ウルフギャング氏の昔のニックネームになっている。店のロゴにも狼が。
高級感が漂う、広々とした店内。我々編集部は、陽の光が存分に差し込む窓際の席に案内された。白いテーブルクロスに、キチッと揃えられたカトラリー。慣れない空間に、少しだけ緊張する。
飲み物は90分間のフリーフロー。こだわりの紅茶は、ドイツ生まれの最高級品質「ロンネフェルト」を使用しているそう。筆者はスイートベリーズのアイスをチョイス。ハイビスカスやラズベリーなどをブレンドした、甘酸っぱく爽やかなフレーバーティーだ。
早速、アフタヌーンティーセットが到着。写真では小ぶりに見えたが、どれも意外としっかりサイズ。
下段奥にあるのが「USDA PRIME BEEFのミニハンバーガー」。先述したイル・ルピーノ・プライムの看板と言っても過言ではない、最上級品質の希少なUSDAプライムビーフを贅沢に使っている。
“ミニ”という名前は付いていても、想像以上にボリューミーだった。嬉しい。
肉の旨みが食べた瞬間に広がる、食べ応え抜群のパティに、濃厚なチーズ、シャキシャキの野菜。それらを一口でガブリ。肉好きな我々としては、満足感はかなり高くて思わず「おいしい!」と声が出てしまった。
そして、メインとなる上段のスイーツ。旬のいちごをふんだんに使った、見た目も可愛らしいケーキやタルトが並ぶ。鮮やかなグリーンが目を引くのは「ピスタチオクリームといちごのタルト」。しっとりしたタルト生地の上に、コク深いピスタチオクリームと、甘酸っぱいいちご、なめらかな生クリームが絶妙だ。
また、珍しい「いちごのモンブラン」も。いちご風味のバタークリームを崩すと、中には一粒のいちごが丸ごと入っている。クッキー生地の中には酸味のあるラズベリーのジャムが隠れており、ベリーづくしの贅沢な逸品だ。
アフタヌーンティーセットに加え、焼きたてスコーンが2種類付いてくる。ひとつはラズベリーと、インスピレーション・フレーズといういちごの風味のチョコレートを一緒に練り上げたプレーンスコーン。もうひとつはチョコレートベースのスコーンで、中にはアーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、砕いたキャラメルがぎっしり詰まっている。どちらも香ばしく、スコーンなのにしっとり、ふかふか感も程よく残している不思議な食感。バターを付けて食べるとより美味しい。
シェフいわく、冷めてもおいしいスコーンを目指し、オリジナルのレシピを開発しているそうだ。実際、少し時間を置いても美味しいまま。驚きという点ではこれがいちばんびっくりしたかも。
「アフタヌーンティーなんて、写真映えするだけでしょ?」「小さいお菓子ばかりで、お腹いっぱいにならなそう」なんて思っている方もいるかもしれない。
しかし、イル・ルピーノ・プライムのアフタヌーンティーだけは絶対に違うと言っておこう。一つひとつのセイボリーやスイーツがボリューミーで、クオリティも高い。しっかり満足できること間違いなしのアフタヌーンティーセットだった。
もちろん写真映えもばっちりなので、女子会やデートにぴったり。誕生日や記念日のプレゼントとしても喜ばれそうだ。アフタヌーンティー好きの人も、アフタヌーンティー未経験の人にもおすすめできる、贅沢なティータイム体験。気になる方は、ぜひイル・ルピーノ・プライムへ。
写真で振り返る「IL LUPINO PRIME Strawberry Afternoon Tea」
ガレットを巻いたプリプリのサーモンには、キャビアを添えて。サーモンの甘み、ガレットの香ばしさ、キャビアの塩気がおいしさを際立たせる。右隣のカプレーゼや左奥のサンドイッチも、素材の味を存分に引き出したシンプルかつフレッシュな味わい。
ライスコロッケにはチーズと黒トリュフがたっぷり混ぜ込まれており、口に入れた瞬間、芳醇で豊かな香りが鼻へ抜けていく。
生マグロとアボカドのタルタルが乗った、小さなパイ。まろやかなタルタルとサクサクのパイ生地の食感が楽しい。金箔が春らしく華やか。
ピスタチオクリームといちごのタルトのお隣にあるのは、自家製オレンジピールがアクセントになったチョコレートのパウンドケーキ。ビターでちょっぴり大人な味わい。さらにそのお隣は、マスカルポーネのレアチーズケーキ。クリームチーズのほどよい甘みと、甘酸っぱいジャムが舌の上で溶け合う。
いちごのミニシュークリーム。上にクッキー生地を張り付けたサクサクのシューがポイントだそう。こちらのクリームにもマスカルポーネが混ぜ込まれており、さっぱりとした甘みが特徴。
最後は、鮮やかなジュレが乗ったパンナコッタ。いちごとラズベリーのソースと、レモンの酸味が効いたジュレが絶品。
食後には、春の時期に収穫した茶葉を使っているというスプリングダージリンでほっと一息。こだわりの紅茶は、なんと10種類も用意されている。紅茶の味を変えて楽しむのも醍醐味。最高に優雅な時間を過ごせるアフタヌーンティーだった。
■概要
「IL LUPINO PRIME(イル・ルピーノ・プライム)Strawberry Afternoon Tea」
開催期間:3月15日(水)〜5月末(予定)
アフターヌーンティー提供時間:平日11:30〜16:00(最終来店)/土日祝14:00〜16:00(最終来店)
※120分制(お飲み物は90分L.O.)
店舗営業時間:11:30〜23:30
住所:東京都港区北⻘⼭3-4-3 ののあおやま ショップ&レストラン 2F
電話番号:03-6804-5661
Text;Arisa Watanabe
Photo:OMOHARAREAL編集部