美しい筆致に思う「素晴らしきかな人生」
hpgrp GALLERY TOKYOにて、アーティスト・It’s a living(=リカルド・ゴンザレス)の新作展「A Day in the Life」を、2月18日(土)〜3月11日(土)の期間で開催する。
「It’s a living.」=「生きている」「生きるということ」または「人生」とも訳せるかもしれないこの言葉を、自身のシグネチャーとするリカルド・ゴンザレス。彼はメキシコ出身、ニューヨーク在住のグラフィックデザイナーであり、レタリング、タイポグラフィー、カリグラフィーや書体デザインを得意としている。
「It’s a living」は、彼の哲学とも言える。美しく、シンプルな書体で描かれるリカルドの作品は、巨大なスケールの壁画や世界規模のブランドのロゴや広告、またストリートで見かけるステッカーまで、様々な形で発表され続けている。「書」の要素が強いカリグラフィーと、画面全体のグラフィカルなクオリティに影響するタイポグラフィーの面白さを融合させることで確立された独自のスタイル。ストリートカルチャーの温度感を保ちながらも、優雅で洗練された表現が特徴的だ。
本展「A Day in the Life」は、1960年代に活躍したジャズ・ギタリスト、ウェス・モンゴメリーの同名のアルバムにインスパイアされた新作シリーズ。人生は感情のジェットコースターであり、1日のうちに様々なことが起こる。そんな毎日の出来事の素晴らしさを祝福するために、このシリーズが誕生した。 2年ぶり4回目となる本展では、ファイバーボードをレーザーカットした厚みのある半立体作品、またスティールを用いた立体作品など、初の試みとなる作品で構成されている。
昨年、故郷のメキシコにも新たなスタジオを構え、ニューヨークとメキシコシティの二都市を拠点により精力的に活動するリカルド。会期初日には作家自身も在廊の上、オープニングレセプションの開催を予定している。It’s a living.の生きる証を、南青山で目撃しよう。
■概要
It’s a living(リカルド・ゴンザレス)新作展「A Day in the Life」
開催期間:2月18日(土)〜3月11日(土)
営業時間:12:00~19:00
開催場所:hpgrp GALLERY TOKYO
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F
電話番号:03-3797-1507
■キャプション
画像1:“A Day in the Life”Spray paint on MDF / 760x660mm / 2023
画像2:"The Bright Moon Side" Spray paint on MDF / 2023 / 762×762mm
画像3:"Watch What Happens " Spray paint on MDF / 2023 / 762×563mm
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
hpgrp GALLERY TOKYOから徒歩6分ほどの場所には、人気の花屋「gigi fleuriste」が。先日、OMOHARAREALの「花と街」企画にも登場してくれたお店です。アート鑑賞の後に、お花を買って帰るのも素敵ですね。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
南青山・hpgrp GALLERY TOKYOでアーティスト・It’s a living(リカルド・ゴンザレス)の新作展を開催
- 住所
- 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F
- 電話
- 03-3797-1507
- 営業時間
- 12:00~19:00
- 定休日
- 日曜・月曜・火曜
