オートクチュールドレスからインスピレーション
表参道・原宿には花が似合う。有名店から個性あふれるお花屋さんが点在しているためか、花束を持って街を歩く人の姿も珍しくない。その手にブーケがあるだけで、いつも歩く見慣れた景色も違って見える。一方で、表参道・原宿という街のフレームが一層、花の魅力を際立たせてくれるような気がする。花束と表参道・原宿の景色を重ねて、贈る誰かを想像したり飾る場所を考えたり。気持ちを咲かせる、花と街の風景。
あたたかい春が待ち遠しい。ドレスのようなブーケ
Made by gigi fleuriste
at 表参道
ブーケ:7,000円 (税込)※「OMOHARAREALを見た」というと7000円のブーケを5,000円にディスカウント。
テーマ:オートクチュールドレス
使った花:ラナンキュラス,アネモネ,スターチス(ハイブリッド),アイビー,コデマリ(小手毬)
「表参道にも旗艦店がある、Diorによる展覧会「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ(東京都現代美術館)」に先日行ってきたんです。そこでたくさんのインスピレーションを受けました。中でもたくさんの花が集まって咲いているようなドレスがとても美しくて。その質感をブーケで表現できないかというのがコンセプト。シックな色使いに春が待ち遠しくなるような明るい色を混ぜて、パリスタイルの特徴であるグリーンをふんだんに使っています。」
撮影に協力してくれた店:gigi fleuriste(ジジ フルーリスト)
南青山の骨董通りから、六本木通り方面に入っていくとある、2021年オープンの花屋。アンティーク調の、シックなパリスタイルを軸として、好きなものを集めた「gigi(ジジ=フランスの女性のニックネーム)の部屋」をコンセプトとしている。インテリアやラッピングペーパーまでこだわったお洒落なお店ながら、気取らずリラックスしたナチュラルなムードが素敵で、気軽に花が買える。テラス席が併設されていておいしいコーヒーも飲むことができる。
ブーケができるまで:Behind the scenes
パリスタイル、とは言うけれどパリスタイルの特徴はなんだろう。やはり写真を見ても分かる通り、グリーンを多く取り入れること、そして、派手すぎないくすんだマット系の色味のチョイスが重要だという。
白のスターチスやラナンキュラスはベージュ、オフホワイトのようなトーンをセレクト。差し色となる花も落ち着いた色味なので大人っぽくシックで洗練された佇まいにまとまる。
ボリュームのある贅沢感とシックな雰囲気がgigiのブーケスタイル。イラストレーター・江種鹿乃子(エグサカノコ)さんがgigiのために描き下ろしたラッピングペーパーを纏えば完成だ。
ブーケを制作してくれたフローリスト:Florist introduction
辻 由美子(つじ ゆみこ):かつては大手メゾンブランドのショップスタッフとして長く働いていたが、ずっと憧れを抱いていた花の道に進む。 フローリストの友人のすすめで、最初は活け花のレッスンからスタートし花屋で修行を積む。もともとやりたかった本格的なパリスタイルの店に巡り合い、販売だけでなく会場装花など、一通りの業務を経験。独立して骨董通りのシェアスペースから東日本橋の店舗を経て、2021年1月・南青山に「gigi fleuriste」をオープンした。
■gigi fleuriste(ジジ フルーリスト)
住所:東京都港区南青山6丁目15−13南青山レジデンス 102
電話:03-6712-5428
営業時間:11:00〜17:00
定休日 木・日曜日
URL:gigi fleuriste
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL 編集部