居場所無き郷愁の景色を表現
2023年1月13日(金)よりビームスT 原宿にて、布の可変性をテーマとして作品を制作するアーティスト・菊池虎十(Taketo Kikuchi)のソロアートショー『Homesick Creature』 開催。アートの展示・販売に加え、アートワークを落とし込んだアパレルも販売する。
菊池虎十は、特定の居場所を持たない生き物を“布”という可変する素材の上で表現することを試みているアーティスト。本ア ートショーにおいては“特定の居場所を持たないもの”こそが菊池虎十自身だと考え、自身に焦点を当てた作品を制作・展示する。
大都市で育った菊池虎十にとっての、幼少期によく遊んでいた施設や好きだった中華屋などの思い出深い場所は一つ残らずなくなってしまった。めまぐるしいスピードで代謝し新たな建物に生まれ変わり続けているため、特定の場所というものを家以外に持つことがなかったという。本展ではそんな菊池虎十が、普段感じることができない満点の星空、どこまでも続く地平線などの大自然の景色を、さまざまな形に変化する布に染め上げることで、自身が望む姿として表現した。今回はアートの展示・販売に加え、「BEAMS T」とコラボしたアートワークを落とし込んだTシャツ、スウェット、フーディといったアパレルアイテムも販売される。
原宿で見ることができない景色を、ビームスT 原宿の空間に広げる菊池虎十。展示を見た帰り道には、街から空を見上げ、いつか見た郷愁の風景を思い出してしまうかもしれない。
■菊池虎十(Taketo Kikuchi)『Homesick Creature』
開催期間:2023年1月13日(金)〜1月22日(日)
開催場所:ビームスT 原宿
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
電話番号:03-3470-8601
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
ビームスT 原宿から徒歩3分。現代アートギャラリーNANZUKA UNDERGROUNDでは同日1月13日(金)から新しい展覧会が開始。1Fではアメリカ人アーティスト、マシュー・パラディーノによる「High Desert Mirage」が開催され、2Fでは山路紘子の個展「すみか」が開催。両者とも、アプローチの違う風景を描き出している。菊池虎十のアートショーと併せ、原宿でさまざまな“風景”を巡ってみてはいかがだろう。
※敬称略
Text:Tomohisa Mochizuki
INFORMATION
ビームスT 原宿でアーティスト・菊池虎十(Taketo Kikuchi)によるソロアートショーを開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
- 電話
- 03-3470-8601
- 営業時間
- 11:00〜20:00
- 定休日
- 不定休
