職人のこだわりを感じられるかき氷
骨董通りに入ってすぐのところに、喫茶店のように優雅なひとときを過ごせるコーヒーショップがある。カウンター6席の洗練された空間で、バリスタが1杯1杯丁寧に淹れた上質なコーヒーを堪能できるCOBI COFFEEだ。本格派のコーヒースペシャリストが提供するかき氷とは一体どんなものだろう?コーヒー好きとしては食べずにはいられない。嗜好品としての向きが強いスペシャルティコーヒーと、夏のスイーツとして鉄板のかき氷。両者を組み合わせた甘くほろ苦いマリアージュを味わいに「COBI COFFEE」に足を運んでみた。
ビターなコーヒーと、あずきの甘さが際立つ大人のかき氷「コーヒーナッツときび糖あずきクリーム」をいただきます
■「コーヒーナッツときび糖あずきクリーム」
価格:1100円(税込)
提供期間:~10月31日(月)
提供時間:13時~18:30
開催場所:COBI COFFEE AOYAMA
住所:東京都港区南青山5-10-5 第1九曜ビル101
電話番号:03-6427-3976
※数量限定のため、完売次第終了
編集部一口メモ:バリスタのコーヒーへのこだわりを感じられる一杯。上質な甘さの中に、ナッツの食感がいいアクセントとなる上品な大人のかき氷。
コーヒーに特化した大人なかき氷を食べたいのならば間違いなくここだろう。毎年提案されるCOBI COFFEEのかき氷は年々洗練されていく。ビターで大人の味のコーヒーシロップとあずき本来の甘みを味わえるクリームの相性が抜群のかき氷。キャラメリゼされたナッツもいいアクセント。
トップに綺麗に飾られたナッツのトッピングが目を惹く、上品な甘みと優雅な香ばしさが際立つかき氷。シンプルな見た目とは裏腹に、バリスタのコーヒーに対するこだわりと丁寧さを製作風景からも感じられる一杯だ。
削り出した氷のフワッとした食感を損わないように丁寧に氷を削り出し、丸いかたちを作っていく。氷が溶けないうちに美しい丸みを生み出す、正確さとスピードはまさに職人芸である。
かき氷のトップだけでなく、中にもコーヒーナッツが盛り込まれている。香ばしくキャラメリゼされたナッツはかき氷のフワッとした食感と絶妙な相性の良さ。
マシンから抽出した本格的なエスプレッソをシロップに使用。その日の気温や豆の挽き目など些細なことからエスプレッソの味は変化してしまう。そのため、毎日バリスタが自らの舌で調整している。職人のような日々の研鑽が、美味しいコーヒーのクオリティを維持し続ける秘訣だ。
なめらかなきび糖あずきクリームは、和菓子を思わせる上品な甘みを口の中に広げてくれる。使用されているきび砂糖特有の風味とコクが、あずきのまろやかな風味をより引き立たせる。
しつこすぎないあずきのほんのりとした甘さ、コーヒーから感じるほろ苦さが食べ進めていくとより相まって美味しい。写真からも見てわかる通り食べ応えも抜群だ。しばらく食べ進めていくと溶け出したかき氷が、甘みが増してカフェラテのようになる。ひんやりとしていて、ついついそれを飲み切るまで手が止まらない。
だからこそ、ドリンクはHOTのカフェラテを注文してほしい。温かくふんわりとしたフォームミルクの口当たりが、冷えた体を優しく包み込んでくれる。締めにほっと一息つけるはず。
表参道・原宿にはコーヒースタンドや、歴史ある純喫茶が数多くある。生活のルーティーンの中に、行きつけのお店がいくつかある人もいるだろう。いつものメニューにいつものスイーツ。そんな人にこそ、コーヒーにこだわった「COBI COFFEE」のかき氷を味わってみてほしい。コーヒー好き、スイーツ好きも満足させてくれる、甘味体験をもたらしてくれるはずだ。
■COBI COFFEE
セレクトショップ「BLOOM&BRANCH AOYAMA」内に店を構えるカフェ「COBI COFFEE AOYAMA」。店名の由来は、真鍮の色を表す「古美色」。古めいていくものを美しいと捉える感性を大切にしようという想いから名付けられており、骨董通りに存在するに相応しいカフェである。真鍮と木材に囲まれながら、日本の作家による器でネルドリップのスペシャルティコーヒーを味わえるこのお店。”純喫茶の精神性”をテーマにしており、伝統を重んじるこだわりを感じられる一方、バリスタ1が着用しているカフェコートなど、随所に粋な和洋折衷が組み込まれている。
■INFO
価格:1,100円(税込)
提供期間:~10月31日(日)
提供時間:13時~18:30
提供店舗:COBI COFFEE AOYAMA
住所:東京都港区南青山5-10-5 第1九曜ビル101
電話番号:03-6427-3976
※数量限定のため、完売次第終了
店舗コメント;「さまざまなかき氷が提供されるエリアで、トレンドが重視されていますよね。その中で、私たちはあくまで珈琲屋であるという軸を大事にしています。バリスタの私たちだからこそ食べてもらえるかき氷を提供し続けていき、座られた目の前のお客様がゆっくりと落ち着いた時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。」
Text:Kousuke Okutsu
Photo:OMOHARAREAL編集部