作品づくりは「症状」だった
写真家・インベカヲリ★の個展「たしか雨が降っていたから、」が、ギャラリークトーで開催中。2022年7月16日(土)〜8月2日(火)まで。
インベカヲリ★は、1980年東京都生まれの写真家。編集プロダクション、映像制作会社勤務などを経て2006年よりフリーとして活動。13年に出版の写真集『やっぱ月帰るわ、私。』で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補、18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会賞新人賞を受賞。また、ノンフィクションライターとしても活動しており、著書には『「死刑になりたくて、他人を殺しました」無差別殺傷犯の論理』『私の顔は誰も知らない』などがある。
今回の個展では、インベカヲリ★の初期作から新作までを展示。本展のステートメントで「20年前に写真をスタートした当初、作品づくりは私にとって症状だった。自己主張で、自己確認で、表現であり発露。初期のころに、セルフポートレートが多かったのは、それが理由だ」と語るインベ。本展を観れば、その言葉の通り、だんだんと被写体が「他者」へと移り変わっていくのが分かるだろう。写真家としてノンフィクションライターとして、他者の「語り」に魅了されるインベの「原点」と「今」。2019年、原宿にオープンした気鋭の現代美術ギャラリー「ギャラリークトー」ならではの、他ではなかなか観ることができない貴重な展示となっている。
■画像クレジット
1.「“今ここにいる人”の演技」(2019)
2.「よき忍び込み-1」(2003)
■概要
インベカヲリ★ 写真展「たしか雨が降っていたから、」
開催日:2022年7月16日(土)〜8月2日(火)
時間:13:00-18:00
休廊日:水、木、金
入場料:無料
場所:ギャラリークトー
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
ギャラリークトーから歩いて約1分の場所にあるWAG GALLERYでは、内藤ルネの個展「BOYS IN LOVE/恋する男たち」が、2022年7月24日(日)まで開催中。米原康正率いる「+DA.YO.NE」がキュレーションした、内藤ルネのありのままの「カワイイ」を体感して。
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
インベカヲリ★の初期作から新作までを振り返る写真展「たしか雨が降っていたから、」が開催中
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4-25-7コーポK103
- 電話
- 03-6881-9936
- 営業時間
- 13:00-18:00
- 定休日
- 水、木、金