ウォーホルやナムジュン・パイクと時を旅する
ワタリウム美術館のコレクション作品を展示する「視覚トリップ展」が、ワタリウム美術館にて開催。2022年1月22日(土)〜5月15日(日)まで。
コロナによって、画面越しの視覚による情報量が増す一方、アーティストたちの作品を通し、身体性を伴った視覚体験を楽しんでもらいたいと企画された「視覚トリップ展」。1972年にオープンしたワタリウム美術館の前身となる現代美術画廊ギャルリー・ワタリから受け継がれる、貴重な作品コレクションを中心に紹介。
かつて新々気鋭のアーティストとして紹介されたアーティストたちは、今や現代美術を代表するアーティストとして認知されるようになった。そんなアーティストたちが描くドローイングの線を見つめ、過去から未来へと歩みを進めていくような視覚体験を提示する。ワタリウム美術館の歴史を、視覚を通じて旅するようなエキシビションである。
ワタリウム美術館のコレクション作品から、アンディ・ウォーホルの初めてのドローイング集「サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん」、ナムジュン・パイクが描いた、笑っているテレビ、泣いているテレビのドローイングや、1984年、ヨーゼフ・ボイスが東京で描いた黒板ドローイング「コンティニュイティ(連続性)」など、14人のドローイングやペインティング作品計160点、さらにゲストアーティストとして、さわひらきの映像作品「/home」「/home (absent room) 」と新作ドローイングを展示する。
日々、新たなアート作品と出会いながら、アーティストと交流し展覧会をつくるその姿勢は、ギャルリー・ワタリから今も変わらずワタリウム美術館に受け継がれている。ワタリウム美術館の歩みが詰まった作品を見つめ、画面を通さない生身の身体で「視覚トリップ」を体験してみるのもいいかもしれない。
■画像クレジット
1.ナムジュン・パイク 無題 1979
2.青木陵子 変化する自由分子のWORKSHOP展 2020 より
3.キース・へリング 無題 (トルソ) 1983
4.アンディ・ウォーホル サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん 1954
5.オラファー・エリアソン パウル・シャッツへのオマージュ 2012
6.ジグマー・ポルケ 無題 1969
7.有馬かおる にらんでにらんでにらみまくってやる でもそれだけじゃあなあ でもそれだけじゃあなあ 1997
8.河原温 6 JUL.1984
■概要
「視覚トリップ展」
開催期間:2022年1月22日(土)〜5月15日(日)
時間:11:00-19:00
休館日:月曜(3/21は閉館)
場所:ワタリウム美術館
出展アーティスト:青木陵子、伊藤存、ジグマー・ポルケ、ナムジュン・パイク、ヨーゼフ・ボイス、オラファー・エリアソン、アンディ・ウォーホル、キース・ヘリング、ジョナサン・ボロフスキー、クリスト、ジュリアン・シュナーベル、マルセル・ブロータス、河原温、有馬かおる、さわひらき(ゲストアーティスト)
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
お腹が空いたら、ワタリウム美術館から歩いて約2分のところにあるカフェ「J-COOK」へどうぞ。変わらぬスタイルと美味しい洋食が、地元で長く愛され続ける理由です。
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
「視覚トリップ展」ワタリウム美術館のコレクションを160点以上展示
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-7-6
- 電話
- 03-3402-3001
- 営業時間
- 11:00-19:00
- 定休日
- 月曜(3/21は閉館)
- 開催期間
- 2022年1月22日(土)〜5月15日(日)
