
WORLD BREAKFAST ALLDAY外苑前店マネージャー・渡邊裕里さんが選んだ1冊
秋の夜長に読書のススメ。表参道・原宿エリアのカフェ、レストラン、セレクトショップ、お花屋さん、街の書店。オモハラエリアで働く人たちにおすすめの1冊を聞きました。読書の秋企画【私の1冊】では愛読書とともに、個性溢れるお店と人の魅力にフォーカスします。
今回おすすめしてくれたのは、WORLD BREAKFAST ALLDAY外苑前店マネージャー・渡邊裕里さん
渡邊裕里(わたなべゆり)/WORLD BREAKFAST ALLDAY外苑前店マネージャー。店を訪れた際に「ここで働きたい」と一目惚れ。面接を経て見事採用された。外苑前店全体のマネジメントに携わりながら、キッチンにサービスにとお店を切り盛りする。「みんな楽しんで仕事していていい人たちばかり」と話す渡邊さん。趣味は手芸やチョークアートなど多彩。
渡邊さんおすすめの1冊は?
『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』/荒井良二
「この絵本を読んでいると今日も明日も特別な日だと思えます。
最初は絵が好きだった子供のために、素敵な絵をたくさん見せてあげたいと思って、絵本を集めるようになりました。今はもう大きくなって子供ではなくわたしの趣味になっていますけどね。
この本は2019年に発売されたものです。荒井さんの絵本シリーズはどれも色鮮やかでとても素敵なので全部集めています。色彩豊かな絵に心癒されるし、ワクワクをもらえます。主人公の「ぼく」と「ぼく」の愛馬「あさやけ」が描かれている、水色に塗られた見開きのページが1番のお気に入りです。
絵本に出てくる人も生き物たちは顔が優しくて可愛い。言葉も絵も全てが優しいので自然と優しい気持ちになります。
この絵本自体は朝にまつわるお話なんですけど、夜寝る前に読むとなんだかいい夢が見れそう。いい気分で朝が迎えられる気がするんですよね。ページをめくるごとに明日への活力をもらえます。」
■最新のWORLD BREAKFAST ALLDAY外苑前店 情報
10月と11月は、「エジプトの朝ごはん(1,750円)」を提供している。渡辺さんに特徴を聞いた。「中が空洞になっている薄焼きのパンは主食として食べられている『アエーシ』。“命を支えるパン”の意味を持っていてエジプトの食卓には欠かせません。ソラマメを煮込んだ国民食の『フール・ミダミス』など、好きなものを挟んで食べます。他にもゴマのペースト『タヒニ』をかけたコロッケ、トマトが入った白チーズのディップや、色鮮やかなナスのピクルス、エジプトのポピュラーなスパイス『デュカ』を添えられたワンプレートです。」
※「エジプトの朝ごはん」の提供は11月28日(日)まで。
WORLD BREAKFAST ALLDAY外苑前店
「朝ごはんを通して世界を知る」をテーマに、世界各地の朝ごはんを提供する。世界的に消えつつあるという伝統的な朝ごはんを再現し、食を通じて国の歴史や、文化を伝えている。お店の雰囲気はまさに旅をしているかのような気分。長テーブルに着席して食べるご飯は海外の小さなホテルのダイニング、もしくは知人の家に来たかのような感覚が味わえる。料理に添えられた、その国の文化や歴史を丁寧に解説しているフリーペーパーも必見。
Text:Tomohisa Mochizuki