
UPI表参道スタッフ・沖本琴音さんが選んだ1冊
秋の夜長に読書のススメ。表参道・原宿エリアのカフェ、レストラン、セレクトショップ、お花屋さん、街の書店。オモハラエリアで働く人たちにおすすめの1冊を聞きました。読書の秋企画【私の1冊】では愛読書とともに、個性溢れるお店と人の魅力にフォーカスします。
今回、本を選んでくれたのはUPI表参道のスタッフ沖本琴音さん。
沖本琴音(おきもとことね)/UPI表参道スタッフ。2021年1月にオープンしたUPI表参道の立ち上げスタッフとして、店長とともにお店を引っ張るリーダー的存在。「責任感があって明るく、気配りが出来る」と他スタッフから慕われている。表参道・原宿の街の中から体験を通じて、アウトドアギアの魅力を発信している。趣味は散歩、舞台鑑賞、ラジオ、料理。
沖本さんおすすめの1冊は?
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』/若林正恭
「この本を読んでから、自分と異なる思考や価値観を否定するのではなく、まずは触れてみて、一旦冷静に考えるようになりました。勝ち負けにこだわったり、自分を束縛する必要はないんだと、世界の広さや自由を感じることができた1冊です。
私はラジオが好きで、特に「オードリーのオールナイトニッポン」のファンなんですが、その中で話していた若林さんのキューバ旅行について綴られています。
常に何かと競い合う資本主義社会での生活にうんざりした著者が、社会主義国であるキューバで過ごした5日間。街並みや生活、考え方が全く異なる人々と触れ合うことで、改めて自身を見つめ直して行きます。
著者による紀行文でありながら、最後にキューバへ向かった“本当の理由”が明らかにされ、全てが一つの線として繋がります。若林さんの本は全部持っているくらい好きなのですが、日本の社会の中でもがきながら生きる私の心に深く突き刺さりました。」
■UPI表参道の最新情報
緊急事態宣言中は提供を中止していた生樽クラフトビールの提供が10月から再開。ビール好きな沖本さん、「入荷したばかりの大阪・箕面ビールの「COFEE IPA」はまだ私も飲んでいないので、これから飲むのが楽しみ」と期待を寄せる。横須賀ビールの「フォレストジンジャー」との二種類をラインナップし、1パイント(568ml 1,100円)とハーフパイントサイズ(660円)が選べる。「店内で焚き火を囲んでビールやコーヒーが楽しめるのでぜひいらしてください」とのこと。これぞUPI表参道ならではの、体験を通じたショッピング。
■UPI表参道
ヨーロッパ北部に位置するスカンジナビア半島のプロダクトを中心に輸入販売している体験型のアウトドアショップ。“自然と人の融合”というコンセプトのもと、屋内でありながらお店の半分はアウトドアフィールドとなっており、木々や草花の中に小川が流れている。店内で火を焚いたり、ハンモックに寝転んだり、実際に道具に触れ、使ってみることができるのが大きな特徴。ワークショップはすぐ予約がいっぱいになってしまうほどの人気ぶり。
Text:Tomohisa Mochizuki
