「How」に絶え間なく焦点を当てて
田村琢郎の個展「5W<1H」が、MAKI Galleryにて開催。2021年10月9日(土)〜11月10日(水)まで。
田村琢郎は1989年大阪生まれのアーティスト。2016年に京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学)を卒業したのち、名和晃平率いるアーティスト集団「SANDWICH」でアシスタントを務めながら制作をしていた。本展では、2021年初めにMAKI Gallery 天王洲 I で開催したグループ展で発表されたアスファルトペインティングやカーブミラーを使った「Lovers」を発展させた作品、そしてsold paintingという新シリーズを中心に、ペインティングと立体作品から構成される50点以上の新作を展示する。
個展タイトルにも引用されている“5W1H”とは一般的には、Wを頭文字とする5つの英単語、Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、そしてHow(どのように)を指し示す言葉で、あらゆる状況下で問われるベーシックかつ根本的な要素である。中でも田村にとっては“How(どのように)”が特に重要であり、「5W<1H」とした。
この考えは彼の作品制作へのアプローチにも結び付いているという。“How(どのように)”へと絶え間なく焦点を当てることで、田村はクリティカルな視点で自身の存在を考察し、結果として鑑賞者に周囲をよりよく見つめるよう働きかけている。
「集団意識をどのように捉え、今の時代の価値観を作品へ組み込むことができるのか?」。田村の芸術実践はこのような問いに突き動かされ、この問題にかかわる田村独自の観察と解釈の領域を継続して広げているのだ。田村にとって過去最大級となる本展、あなたなりの“How”に焦点を当ててみては。
■概要
田村琢郎「5W<1H」
開催期間:2021年10月9日(土)〜11月10日(水)
時間:11:30-19:00
定休日:日曜・月曜
入場料:無料
場所:MAKI Gallery
>>EDITOR’S VOICE
田村琢郎も影響を受けたと話しているバンクシーの展示『BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』が、2021年12月12日(日)より、原宿駅前のWITH HARAJUKUにて開催決定。会期に先駆けて、10月8日(金)より、WITH HARAJUKUのB1階と3階に2箇所のフォトスポットが設置されているので、ぜひ一足早めにバンクシーの世界観を楽しんで。
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
田村琢郎による個展「5W<1H」が、MAKI Galleryにて開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4-11-11
- 営業時間
- 11:30-19:00
- 定休日
- 日曜・月曜
- 開催期間
- 2021年10月9日(土)〜11月10日(水)